ニーモ/スイッチバック レギュラー
空気を入れる必要がなく、広げるだけで使えるフォーム材のマット。パンク知らずの手軽さで昔からアウトドアファンに愛されているが、なぜか品ぞろえの幅はいまだ狭い。
現在はアメリカのT社の某モデルが圧倒的な人気で、とくに登山の分野では寡占的。折りたたんだときにコンパクトなのに弾力があり、しかも強靭なのが、その理由だ。
そんな「一強」状態に、とうとう対抗馬が現われた。ニーモの「スイッチバック」である。
広げたときの厚みは2.3cmで、蛇腹状に14段に折りたためる。単純計算すれば「2.3×14」で収納時は32cm以上になりかねない。だが、マット全体の凹凸がぴったりとピシっと合わさって、実際はわずか13cmに。これはT社の製品とほぼ同じなのである。
だがクッション性は1ランク上に! 北関東某所のキャンプ地のテストでは、ゴツゴツした地面の硬さが苦にならず、裏面のサーマルフィルムの効果もあって、冷気が十分に遮断されていることを確認。これなら「一強」が「二強」になるかも!?
あえて難をいえば、それは見た目か? ボコボコした奇妙な凹凸と、オレンジとシルバーの強烈なカラーリングは、人によっては好みに合わないかもしれない。少し使い込めば、落ち着いた色になりそうだけどね。
ニーモ/スイッチバック レギュラー:¥6,200
http://www.iwatani-primus.co.jp/products/Nemo/switch-r.html
サイズ:51×183×2.3cm(収納時51×13×14cm) 重量:415g 素材:ポリエチレン 参考使用温度:~−7度C
撮影/加戸昭太郎