慌ただしい現代社会には、日々「やらなければならないこと」や人の期待に捕らわれ、自分が本当にやりたいことが分からなくなる時がありますよね。
そのような時には、どうやって自分自身と向き合えば良いのでしょうか?私の場合は、カヌーに乗ります。
私にとって、カヌーに乗るのは、いわゆる「瞑想」みたいなものです。水面にパドルをいれて、ゆったり漕ぐという原始的な行動。漕ぐ時には何も考えず、ただただ漕ぐという行為に集中します。
周囲の美しい景観にもあまり目を向けません。周りの自然をあるがままに受け入れるだけです。
パドルの着実なペースと自然の静けさは、余計な雑念やストレスを洗い流してくれます。
慌ただしい都会に住んでいると、街のざわめきに圧倒されやすいと思います。「今日」を乗り切ることに追われている人が多いでしょう。
「このタスクさえ終われば、後で自分のやりたいことができる」と自分に言い聞かせる。ただ、目の前の仕事が終わったら、新しい次のタスクが現れます。それで、自分のやりたいこと先延ばしにし続けて、結局できないままになってしまう。
一日中カヌーを漕いだ後は、体のあちこちが痛くなりますが、その代わりにストレスがなくなって、頭の中がリセットされたように感じて、新たなスタートへの準備が整います。
自然の中では自分自身に立ち返ることがき、自分を一旦リセットできる
カヌーのあとは、荒野の中でのキャンプ。カヌーを引き上げてから、すぐテントを張って、キャンプ場の準備をします。
寒夜に、キャンプファイアの周りに皆で集まって、シンプルなご飯や会話を共にします。
こう言う時に、焚き火を見つめて、ぼーっとすると、自分にとって、何が大事なことか、少しずつ思い出します。
そして愛する人たちと一緒に、考えていることを口に出して話し合うと、自分はそれに対してどう思っているのか、不思議とはっきり見えてきます。
翌朝、テントから出ると、自分自身に立ち返って、心が落ち着いている自分がいるのに気がつきます。自分は何がしたいか、何になりたいか、それがまたはっきりと見えてきて、自分の目標にフォーカスできるようになります。
私は冒険・自然が大好きなのですが、自然の中では、自分自身に立ち返ることがき、自分を一旦リセットできるから、やはり何度も戻るんだと思います。
今度、日常生活のストレスで、「もういっぱい、限界」となったら、週末にカヌーを漕ぎに出かけてみませんか?
色んなことがはっきりに見えて、スッキリすると思います。