白神山地は日本海に近い青森県西部と秋田県北西部にまたがり、その中心に残されたほとんど手つかずのブナ林が世界遺産に登録されています。遺産区域の7割以上は青森県側にあり、観光ガイドブックの定番、十二湖と青池、暗門の滝なども青森県にあることから、観光向けの白神山地のイメージは青森県に強いです。
ひねくれ者の私は、秋田県側を観光できないものか? と気になり、調べました。するといくつかの観光向けスポットがあり、ローカル色の強そうなツアーも発見しました。季節ごとに秋田白神の魅力を発掘していく各回ごとの企画モノ。
よし、これに申し込もう!
そうしてやってきたのが、秋田県藤里町の峨瓏(がろう)峡。夏は涼を、秋は紅葉を楽しめる場所だそうですが、お世辞にも観光名所とはいえず、白神山地と聞いて思う巨大なブナが林立した幽玄な森……ともいえません。
しかし歩き始めるとこの森の秘密が明らかになってきました。