① 長期連休は安全運転を心がけて
今年のゴールデンウィークは新天皇陛下が即位することもあって10日も休日があります。そんな長期休暇に合わせ、旅行やキャンプなどの予定を立てている人も多いことと思います。そんなゴールデンウィークにキャンピングカーを利用しようと考えている人、運転前点検はもう済んでいますか?
今や保有台数10万台を超え、国内に浸透してきたキャンピングカーや車中泊車。しかし、3月、4月とキャンピングカーの相次ぐ事故がニュースとなりました。
高速道路でのキャンピングカーの事故でもっとも多いのが、タイヤの低空気圧によるバーストです。これは低空気圧で走り続けることで、タイヤがたわむスタンディングウェーブ現象が発生し、タイヤ自体が発熱し損傷して破裂するのです。特にたまにしかクルマを利用しない人は走行前にしっかりとタイヤの空気圧チェックはもちろん、摩耗やヒビなどの劣化が確認できれば交換しておきましょう。最近はブリヂストンからDURAVIS CAMPER、ミシュランからAGILIS CAMPINGとキャンピングカー専用タイヤもリリースされています。
② 荷物の積み過ぎに注意
次に気をつけたいのが積み荷の重さです。キャンピングカーにはそもそもベッドや家具などが装備されており、通常よりも車重は重くなっていることがほとんど。そこに乗員や着替え、水をはじめとした食料、自転車やキャンプ道具&調理道具一式を積むとなると耐荷重を超えてしまうなんてこともよくあります。旅に出かける前に本当に必要なものかよく吟味し、極力車両に負担の掛からないよう積載することをお薦めします。
③ 「急」の付く操作は厳禁
最後はキャンピングカーユーザーならもうすでに分かっていることと思いますが、最近ではキャンピングカーレンタルも多く普及しているので基本的な運転の注意点について紹介します。自走式キャンピングカーの多くは、全高が高いために高速道路では特にトンネル出口や大型トラックなど追い越された際に発生する風の影響を受けやすくなります。また、重心の高さからカーブでのロール量も大きくなりがちです。運転する際はしっかりと両手でハンドルを握り、安全運転の基本である「急」が付く操作をしないように心がけましょう。「急発進」「急ブレーキ」「急ハンドル」のない丁寧な運転、制限速度をしっかり守れば事故も未然に防げると思います。
こうしたちょっとした運転前点検やドライブに気をつけて、今年の長期連休がいい思い出になるよう楽しみましょう。
構成/伴 隆之