3.型を切り、コンロで熱する
2の型を万能バサミで切ったらコンロの火(強火)で3~5分熱し、表部分の塗装と裏面のコーティングを焼き切る。最初は塗装が燃えて炎があがるが、すぐにおさまる。ヤケドしないよう、革手袋を着用して柄をペンチで挟む。
4.ハンマーで叩く
熱して少し赤くなったら、2の台にのせ、金づちで叩く。台のへりを使って形を整えていく。スプーンの熱が冷めてきたら、再度コンロで熱し、スチールを柔らかくしてから叩く。これを2~3度繰り返す。
5.形を整える
柄の部分を、谷折りにする(熱しなくても手の力で十分に曲げられる)。持ちやすくなると同時に、スプーンの強度が増し、150~200gくらいのものならば、すくっても曲がらないようになる。
最後にヤスリでスプーンのへりを削ってバリを取る。形が整うだけでなく、断面が丸くなってスプーンを使ったときの口当たりがよくなる。柄の部分にもヤスリをかけると、持ったときに痛くない。
【仕上げのひと工夫】
穴を開けるときは電動ドリルを使うと簡単。板を下に敷いて、机や床を傷つけないように。
スプーンの柄に穴を開ければ、細引きを通してカラビナなどにかけることもできる。屋内だけでなく、携帯して野外に持ち出したい
1977年生まれ。自然学校「Be-Nature School」のスタッフ。
http://be-nature.jp/