季節ごとの食をdelivery華表由夏の子どもと作るキャンプ料理「豆腐の入った大きな柏餅」
新芽が出るまでは、古い葉が落ちない柏の葉。ここから “家系が絶えない” “子孫繁栄” という考えに結びつき、柏餅は端午の節句の縁起の良い食べ物となりました。また、餡を包む時の手つきや、柏餅の見た目が柏手の動作にも似ていることから、とりわけ縁起がよい食べ物として広まったそうです。
今回は、こどもの日にちなんで、そんな柏餅作りに挑戦。一般的には蒸して作る柏餅を、キャンプ場でも作りやすいようにアレンジしました。しかも、たっぷり遊んだあとでも満足できる、大きめサイズ!豆腐をいれることで、時間が経っても固くなりにくなります!
キャンプでそんな由来をお子さんに話しながらの柏餅作りも、なかなかオツなものですよ。
材料
上新粉 100g
豆腐 100g(絹・木綿どちらでもよい)
硬めの餡 60g
柏の葉 3枚
下準備
餡を3等分し、丸めておく。生の柏の葉を使う場合は、よく水洗いし、軽く茹でて柔らかくしておく。乾燥のものを使う場合は、色づくまで茹でておく。
作り方
ボウルに上新粉と豆腐を入れ混ぜる。あまりにべたつくときには少しずつ粉を足す。
全体がまとまってきたら3等分して楕円形に伸ばし、ハマグリ型になるよう餡をはさみ、折りたたむ。※茹でているときに餡が出てきてしまうので、はみださないようにする。
沸騰した湯で5分ほど茹でて、表面に浮いてきたら冷水にとる。
軽く水気を拭いて、柏の葉のつるつるした面を内側にして包んだら完成。
豆腐を入れることがポイント。時間が経っても固くなりにくいので、慌てずに食べましょう!
一般的に、ツルツルした葉の表を内側にして包んでいる柏餅の中身は小豆餡で、葉の表を外側にして包んでいるのは味噌餡だとか。見比べてみてはどうでしょう。
華表由夏(とりい ゆか)
青森生まれ、東京育ちの35歳。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のメニュー監修やレシピ開発、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。
撮影/西山輝彦