人数や滞在日数によって必要なクーラーボックスの容量は変わってくる。ベースになるハードタイプを決め、ソフトタイプを加えて調整するのも手。両方ともアウトドアギアの主力選手ではないけれど、用途に合った名脇役を選びたい。
ハードクーラー
新ブランドが登場したりと、年々、選択の幅が広がるクーラーボックス。まずは保冷力の高いハードクーラーをひとつ。家族の人数に合わせ、サイズ選びからはじめよう。
コールマン / Coleman
54QT スチールベルトクーラー
54-Quart Steel-Belted Cooler
ステンレスのクーラーボックスといえば同社の代名詞。本体&フタにも厚さ3cmの発泡ウレタン入りで抜群の保冷力を誇る。2Lのペットボトルが縦に入る仕様。バリエーションもある。
サイズ:約幅60×奥行き42×高さ41cm 容量:約51L 重量:約7.5kg
オルカクーラー / ORCA Coolers
20クォート
20 QUART
サイズもカラーも選び放題。ロトモールド(回転式成形)構造により、高い耐久性を誇る。密閉性も高く、最高で10日間といわれるクラス最高の保冷力が自慢。背面にはメッシュポケットを付属。
サイズ(20):幅約48×奥行き約35×高さ約38cm 重量:約8kg (26):幅約59×奥行き約44×高さ約37cm 重量:約11kg (40):幅約65×奥行き45×高さ44cm 重量:約13kg (58):幅約68×奥行き約49×高さ約49cm 重量:約16kg (75):幅約86×奥行き約46×高さ約45cm 重量:18kg (140):幅約100×奥行き約69×高さ約55cm 重量:約29kg
オレゴニアンキャンパー / Oregonian Camper
ヒャド27QT
HYAD COOLER 27
ハードクーラーにしては珍しい、厚すぎない約3cmの断熱材を使用。スッキリしたフォルムで車載もしやすい。仕切り板とバスケットを装備し、整理整頓できるので迷子も防げる。
サイズ:幅48×奥行き36×高さ34cm 容量:25.5L 重量:約5.5kg
イエティ / YETI
ローディ20
Roadie 20
フタ、ボディーとも継ぎ目がなく、耐衝撃性と耐久性に優れる。圧力注入された分厚い5cmのインスレーションと密閉性の高い構造で抜群の保冷力を誇り、最強の名前を轟かす。
サイズ:約幅48.5×奥行き34.6×高さ36.2cm 容量:19L 重量6.8kg
スタンレー / STANLEY
クーラーボックス15.1L
COOLER BOX 15.1L
1913年にステンレス製の真空ボトルを開発。その技術を応用したクーラーはすぐれた保冷性と耐久性を発揮。フタに取りはずせるゴムロープを付属し、ボトルをくくり付けられる。
サイズ:幅42×奥行き31×高さ28.5cm 容量:15.1L 重量:3.742kg
チャムス / CHUMS
スチールクーラーボックス
CHUMS Steel Cooler Box
50年代風のレトロなデザインが目を引く。フタは昔ながらのロック方式で取りはずせ、手入れも楽。サイドには栓抜きを付属する。真っ赤なボディーはディスプレーにしても◎。
サイズ:幅29×奥行き23×高さ31cm 容量:12L 重量:2.8kg
アウトプットライフ×アイスランド / OUTPUT LIFE × ICELAND
クーラーボックス20QT
COOLER BOX 20QT
フタは冷蔵庫のドア並みの密閉力を誇り、あまりの密閉力の高さで開かなくなることがあるため、空気開放ボタンも装備。庫内の仕切り板はまな板としても使え、方位磁石と栓抜きも装備。
サイズ:約幅53.6×奥行き33.8×高さ36.3cm 容量:18.9L 重量:約6.9kg
イグルー / IGLOO
IMX24
全米No.1のクーラーボックスメーカーの最上位機種が日本初上陸。独自の高密度ウレタンフォームとロトモールド構造を採用し、秀逸の保冷力を発揮する。ホワイト、タンの2色展開。
サイズ:約幅64×奥行き43×高さ42cm 容量:約22.5L
イエティ / YETI
タンドラホール
Tundra Haul
ハンドルとホイール付きで、ゴロゴロ転がして運べる。特徴的なT字型のラバーラッチは、破損しにくく、しっかりとフタを閉め、外気をシャットアウト。
サイズ:約幅71.7×奥行き47.3×高さ49.5cm 容量:41L 重量:16.8kg
テントファクトリー / TENT FACTORY
メタルクーラー スチールボックス51
TF-MBM51
インテリア性の高い、カラフルなメタルクーラーボックス。オフシーズンのときは室内の収納ボックにしても絵になる。保冷性にすぐれた注入式断熱材。水抜き用ドレンプラグ付き。
サイズ:幅60×奥行き40×高さ41.5cm 容量:51L 重量:8kg
アイスエイジクーラー / ICE AGE
45QTクーラーボックス
45QT COOLER BOX
今年始動したばかりの新ブランド。ボディーの厚みは5cmあり、ゴツさに見合った保冷力。サイズは20、45、70QTの3サイズ。仕切り板、ワイヤーバスケット、ドリンクホルダーを付属。
サイズ:幅53×奥行き33×高さ36cm 容量:42.6L 重量:6.5kg
スノーピーク / Snow Peak
ハードロッククーラー75QT
UG-303GY
極厚クーラーの先駆者アメリカ、グリズリー社とのコラボモデル。耐久性が高く厚みのある断熱材で保冷効果抜群。アメリカではプロハンターやフィッシャーマンにも人気が高い。
サイズ:幅84.1×奥行き45.1×高さ45.4cm 容量:71L 重量:15.5kg
ソフトクーラー
ハードクーラーのサブとして用意しておくと便利なのが、たたんでしまえるソフトクーラー。とはいえ、最近、高性能タイプが増加中。1泊2日ぐらいなら、ソフトで十分だったりして。
アイスミュール / ICEMULE
ボス
BOSS
外側のシェルと内側の壁の間に息を吹き込み、断熱層をつくる独特なシステム。入り口はロールアップ式。新作はポケットにモバイル機器やアウトドアギアを収納できる旅仕様。コンパクトモデルは山行にも最適。折りたたみ可能。
サイズ:ボス幅43×奥行き27×高さ60cm 容量:30L 重量:3.4kg クラシッククーラーS直径22×高さ40cm 容量:10L、重量:650g
べアボーンズリビング / BAREBONES LIVING
ソフトクーラー ポーター
一見スーツケースのようだが、れっきとした大型クーラー。キャスター付きで携行は楽々。ジッパープルをボトルオープナーにするなど、遊び心あふれる。ライナーは取りはずし可能。
サイズ:幅55.8×奥行き33×高さ40.6cm 容量:60L
イエティ / YETI
ホッパーフリップ12
HOPPER FLIP 12
水濡れせず頑丈で、ソフトクーラーとは思えない高い断熱性はさすが。フルオープン可能な開閉部は飲み物の出し入れがしやすい。前面のデイジーチェーンは小間物の吊り下げに便利。
サイズ:幅32.1×奥行き25.4×高さ29.2cm 容量:15.8L 重量:1.54kg
チャムス / CHUMS
ポーテージピクニッククーラー
Portage Picnic Cooler
取りはずし可能なショルダー付きで手持ちとショルダーの2ウェイ仕様。前面にオープンポケット付き、Wファスナー式で半分だけフタを開けられたりと、こだわり満載。
サイズ:幅42×奥行き28×高さ31cm 容量:30L 重量:1.2kg
ロゴス / LOGOS
ハイパー氷点下クーラーXL
外装をシルバーにすることで太陽光を跳ね返し、保冷効果を高めている。また、シェルプロテクト構造で外部からの衝撃にも強い高性能。使わないときはたたんで収納可能。
サイズ:約幅43×奥行き35×高さ35cm 容量:40L 重量:1.95kg
コールマン / Coleman
アルティメイトアイスクーラーⅡ/25L
Ultimate Ice Cooler
2cmの厚めの断熱材と取りはずし可能なライナーで、ソフトタイプとは思えない保冷力。小窓が付き、冷たい空気を逃さず、飲み物の出し入れができる。ショルダーストラップ付き。
サイズ:約幅42×奥行き32×高さ33cm 容量:約25L 重量:約1.3kg
AOクーラー / AO Coolers
24パックキャンバスソフトクーラー
24 Pack Canvas Cooler
厚手のキャンバス生地を使用。サイドのバックルをはずせば、トートバッグのシルエットになる。断熱材は高密度の独立気泡フォームを採用し、1.9cmと厚いのが特徴。結露しにくいのも人気の秘密。内側はシームレス構造。
サイズ:(24)約幅43.18×奥行き30.48×高さ25.4cm 容量:22.7L 重量:1.361kg (6)約幅25×奥行き17×高さ17cm 容量:5L 重量:680g
スノーピーク / Snow Peak
クーラートート カーキ
UG-320KH
日常の買い物やピクニックなどに気軽に持ち出せるトート型クーラー。内側に保冷剤用のメッシュポケットを付属。2Lのペットボトルなら6本収納可能。ブラウンもあり。
サイズ:幅59×奥行き21×高さ35.5cm 容量:16L 重量:800g
サーモス / THERMOS
アウトドアシリーズソフト クーラーミッドナイトブルー26L
ROC-002
5層断熱構造で飲み物の冷たさをキープ。インナーボックス付きで、食材と飲み物を分別収納でき取り出しやすい。外側は撥水加工が施され、水や汚れを弾く。折りたたみ式。
サイズ:幅44×奥行き23×高さ27.5cm 容量:26L 重量:約800g
キャプテンスタッグ / CAPTAIN STAG
CSネイティブスクエアトートクーラーバッグ
内側に冷気を逃がさない巾着がついたクーラーバッグ。キャンプサイトからちょっと買い出しに行く際に便利なサイズ感。流行のネイティブ柄がアクセントになっている。
サイズ:約幅26×奥行き11.5×高さ32cm 重量:約170g
ディーオーディー / DOD
ライダーズクーラーバッグ
RIDER’S COOLER BAG
オートバイに積載しやすい平らな形状が特徴の、ツーリング仕様のクーラーバッグ。水が漏れにくい防水圧着インナーや水を弾く止水ファスナーなど、細部にまでこだわった。
サイズ:約幅29×奥行き39×高さ10cm 容量:約7L 重量:約640g
シアトルスポーツ / SEATTLE SPORTS
フロストパック 40QT
40 Qt FrostPak
完全防水バッグを最先端のRF(電磁波)溶着でつくる老舗メーカー。空気孔のついたアルミ製特殊断熱層が熱の侵入を防ぐ。二重構造になり保温保冷力もさらにUP。
サイズ:幅48.2×奥行き27.9×高さ30.4cm 容量:37.8L 重量:1.542kg
クーラーボックスのメンテナンス術
食べ物を持ち運ぶためのクーラーボックスは、清潔さを保っておきたいキャンプ道具のひとつ。使おうと思ってフタをあけたとたん、もわぁ~としたにおいがするようでは、新鮮な食材を入れる気が失せてしまう。使った後はゴミを取り除き、水拭き、または水洗いをしてきっちり乾かして、つぎの出番にそなえよう。
使用後はすぐに手入れ! 密閉空間になるクーラーボックスはにおいや雑菌が付きやすい。水拭きや水洗いしてもにおいが取れないときには、中性洗剤をつけたスポンジで洗う。内部はもちろん、パッキンや外側も意外に汚れているので、しっかりと洗うこと
水分を布で拭き取ったら、しっかりと乾くまでフタを開けたままにしておく。乾いたら、仕上げに抗菌消臭剤をスプレーする。保管するとき、内部に活性炭などの消臭剤を入れておくのも手だ。
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コールマン/54QT スチールベルトクーラー
キャンパーの憧れ、「スチベル」ことコールマンの「スチールベルトクーラー(Coleman 54 QUART STEEL BELTED COOLER)」。アメリカで作られているこの製品。1954年のファーストデザインから外観の大きな変更がなく(細部やパーツ、色には変化あり)、現行モデルもビンテージも、ファンに愛され続けている。
近年ではアニバーサリーモデルも登場し、ここで紹介する「54QT 60TH アニバーサリースチールベルト クーラー(ストロベリー)」もそのひとつ。限定のロゴが映える。通常版と比べてカラーやロゴ、細部のデザインに違いはあるが、性能は同じで使い勝手に変わりはない。
このモデルが登場したのが2015年で、2016年の限定版「シーズンズランタン2016」も同じストロベリーカラー。アメリカンビンテージ・リミテッドエディションとして、シーズンズランタンとスチールベルトクーラー、テントやジャグ、チェアも同色で展開されたというわけ。
このストロベリーカラー。1950~60年代当時のコールマン製品に使われていた色を復刻したもの。それだけにコレクターズアイテムとしても非常に人気が高い。
なお、余談だが前年2015年のリミテッドエディションのカラーはターコイズブルー。ターコイズブルーのスチールベルトクーラーも販売されている。
メイドインUSAの人気もの! コールマンのスチールベルトクーラーを全方位チェック!
庫内容量がファミリーキャンプに十分なんです
350ml缶だと85本入り、2Lのペットボトルも立てて納まる。試しに編集部にあるドリンクを置いてみたが、まだまだ余裕たっぷり。外径は約60×42×41(h)cm。容量は約51L。重量約7.5kgの基本スペックを知っておこう。
連泊に耐える保冷力、あります
最大4日間も氷が溶けない保冷力(公称値)。断熱材に厚さ3cmの発泡ウレタンを用いている。
溶けた氷は水抜き栓から排水すればOK
クーラーを傾けることなく、安全に排水できる。重いクーラーを持ち上げて…の必要はない。
スチベルと言えば栓抜き
長い歴史を持つスチールベルトクーラー。当時は缶よりも瓶が主流だけあって、クーラーボックスに栓抜き(ボトルオープナー)が備え付けられている。
使い勝手十分な細部パーツ
実用度と耐久性を兼ね備えるステンレス・スチールのハンドルグリップ。
スチールベルトクーラーはラッチロック式。ここを閉めることで強固な密閉性を実現する。
なお、このスチールベルトクーラー、フタの部分にも発泡ウレタンが入っているので、座って休むことが可能だ。Have-A-Seat and rest!
※構成、文、写真/早坂英之
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コールマン54QT スチールベルトクーラー
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