一日の疲れをリセットするために良質の睡眠へと導くスリーピングギア。テント内で使うものなので地味な印象だが、スリーピングギアをおろそかにするとキャンプが非常にツライものになる。
とくに冷え込みが厳しい季節は体へのダメージはてきめんだ。地面の冷えやデコボコを軽減する良質なマットやコット、ハンモックと、心地よく体を包み込むスリーピングバッグの組み合わせで、朝まできちんと眠ろう。
気をつけたいのはスリーピングバッグの使用温度。快適に眠れる温度と、なんとか眠れるリミット温度があるので快適温度を目安に選択。
ファスナーが大きく開くほど温度調整しやすいので、寒さが苦手な人は5〜10度Cの余裕があるスリーピングバッグを選び、ファスナーで調節すると安心だ。
子供が小さい場合は、2つの寝袋をつなげてダブルサイズにできる封筒型だと楽しい。親子3人川の字に並んで眠れる。
寝袋には2種類のタイプがある
体をあたたかな空気で包み込み心地いい眠りに誘う寝袋には、ボディーラインに沿う形で頭まですっぽり覆うマミー型と布団感覚で使える封筒型がある。
イスカ / ISUKA
アルファライト 700X
Alpha Light 700X
-6度Cまで対応の3シーズン用モデル。大きさ、重さ、価格のバランスが絶妙で、キャンパーはもとより、軽登山でのテント泊にも人気。軽量ながら引き裂き強度に優れた20デニールのポリエステルリップストップのシェルを採用。中綿に、軽量コンパクトな「Micro Lite」を使用している。
サイズ:81(肩幅)×203(全長)cm 収納サイズ:φ19×35cm 重量:1300g 中わた:700g 生地素材:ポリエステル100%
チャムス / CHUMS
ブービースリーピングバッグシンス
Booby Sleeping Bag Synth
首周りのドローコードを絞ると冷気を遮断するなど実用的な機能を盛り込みつつ、遊び心をプラスしたキュートな寝袋。頭部の保温を司るフードには、ちっちゃなくちばし! 足元まで伸びるセンタージップは着脱しやすく、寝袋に潜り込むとまるでブービーバードにハグされているみたい。ハッピーな夢を見られそう。
適応身長:非公表 収納サイズ:φ25×40cm 重量:1.23kg 使用温度:4度C〜 素材:【中綿】化繊 【シェル】20Dナイロンミニリップストップ 【ライニング】20Dナイロン
コールマン / Coleman
マルチレイヤースリーピングバッグ
Multi-Layer Sleeping Bag
アウトレイヤー、ミッドレイヤー、フリースの3層構造。春〜夏はそれぞれ単体で使用するほか、気温に応じて組み合わせて使用できるのがユニークだ。フリースとミッドレイヤーを重ねれば6度C(快適温度12度C)、全部を重ねると-11度C(快適温度-5度C)に対応するので、夏キャンプから雪中キャンプまで、このセットひとつでまかなえる。
サイズ:90×200×H20cm 収納サイズ:29×38×52cm 重量:4.9kg 使用温度:-11度Cまで 素材:【中綿】ポリエステル 【シェル】【ライニング】ともにポリエステル
チャムス / CHUMS
ブービースリーピングバッグ
Booby Sleeping Bag
センタージップはおなかまでで、おなかを冷えから守ってくれる。両羽には手を出せるファスナーとポケットが付いており、足先もドローコードで開放できるため、寝袋を着たまま歩いてOK。キャンプでの就寝からスターウォッチング、車中泊で重宝する機能だ。もちろん、足元を絞れば足先の冷えにだって対応する。
適応慎重:〜180cm 収納サイズ:φ22×37cm 重量:760g 使用温度:〜3度C 素材:【中綿】700FPダウン 【シェル】20Dナイロンミニリップストップ 【ライニング】20Dナイロン
シートゥサミット / SEA TO SUMMIT
フレームFmI
Flame FmI
女性の体型を考慮したシェイプの寝袋は、シェルに10D、ライニングには7Dの生地を採用することで重量はわずか350g。封入しているのは撥水トリートメントを施したウルトラドライダウンで、大気中の水蒸気や内部の結露からダウンを守ってくれる。タフな環境でも確実に保温してくれる寝袋になっている。
適応身長:〜170cm 収納サイズ:φ12×28cm 重量:350g 使用温度:〜5度C(快適温度9度C) 素材:【中綿】850+FPウルトラドライプレミアムグースダウン 【シェル】10Dナイロン 【ライニング】7Dナイロン
ニーモ・イクイップメント / NEMO Equipment
ケヤン 35
KYAN 35
無駄をそぎ落としたシェイプのフェザーコア構造(ニーモ・イクイップメントにより特許出願中)とすることで、同等の保温力を持つプリマロフト寝袋よりも40%コンパクトな収納を実現。2本の胸元ファスナーによる”アジャスタブルサーモギル”も温度調節が細やかに行なえ、秀逸。シェルは耐久撥水加工済みで濡れにも強い!
適応身長:〜183cm 収納サイズ:φ20×39cm 重量:765g 使用温度:〜2度C 素材:【中綿】プリマロフト シルバー 【シェル】20DナイロンRS 【ライニング】30Dナイロンタフタ
ナンガ / NANGA
オーロラ500
AURORA 500
防水透湿素材「オーロラテックス」で、500gの650FPダウンを包んだロングセラー。限られた量のダウンを効率よく活用するために、シングルキルトとボックスキルトを適所に採用している。薄いシェルでもかみ込まない専用設計のファスナーは、夜間でも見つけやすい蓄光樹脂タブ付き。保温性にとどまらないきめ細やかな配慮はさすが。
適応身長:〜178cm 収納サイズ:φ21×28cm 重量:1.85kg 使用温度:〜-4度C(快適温度1度C) 素材:【中綿】スパニッシュダウン80-20% 【シェル】オーロラテックス 【ライニング】40Dナイロンタフタ
ニーモ・イクイップメント / NEMO Equipment
カユ 15
KAYU 15
縦型バッフル構造で体の形に添うようにダウンが乗り保温性良し。寝返りによるダウン偏りを抑制し、さらに隔壁はメッシュで足先に熱を伝えやすい構造となっている。シェルやフットボックス、ライニング素材も耐久撥水加工を施しており、中に詰めたダウンも撥水加工済み。結露対策は万全だ。肩口にはファスナー付きポケットあり。
適応身長:〜183cm 収納サイズ:φ20×37cm 重量:860g 使用温度:〜-9度C 素材:【中綿】800FP撥水加工ダウン 【シェル】20DナイロンRS、フットボックスは40DナイロンRS OSMO 【ライニング】30Dナイロンタフタ
モンベル / mont-bell
ダウンハガー800 #5
Down Hugger 800 #5
糸ゴムとバイアス生地を用いることで伸縮率135%を実現し、手足の動きを妨げない「スーパースパイラルストレッチシステム」を搭載した人気モデル。シェルは極細のバリスティックナイロン糸を織り上げた薄くて軽い素材で撥水加工済み。右開きと左開きを選べるので、封筒型寝袋のように同シリーズをつなげることも可能だ。
適応身長:〜183cm 収納サイズ:φ12×24cm 重量:427g 使用温度:〜4度C(快適温度8度C) 素材:【中綿】800FP EXダウン 【シェル】【ライニング】ともに10Dバリスティックエアライト
ロゴス / LOGOS
neos 丸洗いアリーバ・-2
「フットアングルストラクチャー」構造を採用し、足先の圧迫感をやわらげて眠りにつきやすくしたマミー型寝袋。中綿は速乾性の高い「ダイナチューブファイバー」で大型洗濯機での丸洗いが可能。自宅で気軽にケアができるので清潔をキープできる。汗をスムーズに外に排出するモイスチャーマネジメントを採用し、ドライな環境を維持。
適応身長:非公表 収納サイズ:φ26×48cm 重量:2.1kg 使用温度:〜-2度C 素材:【中綿】ダイナチューブファイバー 【シェル】【ライニング】ともにモイスポリ
コールマン / Coleman
アドベンチャーフリーススリーピングバッグ/C0(オリーブチェック)
ダブルサイズの幅150cm。2人用だが、小さな子といっしょに親子3人で眠るのにもちょうどいいサイズ感だ。また、広げるとミニバンの幅にぴったりおさまるため車中泊でも扱いやすい。上下それぞれ分割して2つの寝袋にしても良し。ライナーは空気をたっぷり含み、肌触りもしなやかなフリースを全面に使用。
サイズ:150×190cm 収納サイズ:41×28×28cm 重量:4.4kg 使用温度:〜0度C 素材:【中綿】ポリエステル 【シェル】【ライニング】ともにポリエステル
ホールアース / Whole Earth
DREAM GARAGE BAG 15
コンパクトな封筒型シュラフは、キャンプ、車中泊に最適なスペック。ふとんのような形状なのでビギナーも違和感なく眠れる。横のファスナーを開いて温度調節できるほか、同型シュラフとの連結も可能だ。軽く、速乾性に優れたポリエステルの中綿が570g入っており、春〜秋のキャンプをサポートする。丸洗いもOK。
サイズ:80×190cm 収納サイズ:φ20×40cm 重量:900g 使用温度:〜15度C 素材:【中綿】ポリエステル 【シェル】【ライニング】ともにポリエステル
キャプテンスタッグ / CAPTAIN STAG
モンテ 洗えるクッションシュラフ
モンテシリーズのイラストが描かれた付属収納袋に入れておけばまるでクッションのようにインテリアになじむ。普段はリビングのソファに転がしておけるのでクローゼットにしまい込む必要がない。丸洗いに適した「ウルトラファインファイバー」を中綿に採用しており清潔をキープできる。シェルはカーキとグレー、ネイビーの全3色。
サイズ:80×190cm 収納サイズ:43×43×18cm 重量:1.3kg 使用温度:〜12度C 素材:【中綿】マイクロファイバー 【シェル】【ライニング】ともにポリエステル
チャムス / CHUMS
チャムスロゴスリーピングバッグ
CHUMS Logo Sleeping Bag
強度の高い40Dナイロンリップストップ生地で化繊をサンドイッチ。ライナーは肌触りのいいトリコット。肩口のドローコードとサイドから足元へ続くL型ファスナーを開閉することで温度調整しやすくなっている。暑い時季は広げて布団のようにかけてもいい。寝袋本体はロゴプリントだけだが、収納袋にはブービーバードのプリントあり。
サイズ:76×182cm 収納サイズ:φ25×43cm 重量:1.2kg 使用温度:〜4度C 素材:【中綿】化繊 【シェル】40Dナイロンリップストップ 【ライニング】ナイロンタフタ
スナグパック / Snugpak
ノーチラス スクエア ライトハンド
NAUTILUS SQUARE RIGHT HAND
封筒型にフードを付けたスナグパックの定番寝袋に新色、ストームブルーが追加された。イギリスの気候をイメージしたカラーで、カモ柄やオリーブなどミリタリー色が中心の同社寝袋とは少し雰囲気が異なる。中綿は復元力の高い「アイソファイバー」、シェルははっ水性に優れた「アクアライト」でタフな環境下でも保温性を損なわない。
サイズ:80×220cm 収納サイズ:φ20×40cm 重量:1.4kg 快適温度:〜3度C 素材:【中綿】アイソファイバー 【シェル】190Tポリエステル 【ライニング】ナイロン
スナグパック / Snugpak
ノーチラス スクエアセンタージップ
NAUTILUS SQUARE CENTER ZIP
潜り込むのが簡単なセンタージップはハンモックでの使用にも重宝する。足先を開放できるので温度調節しやすいという面も見逃せない。中綿はシリコーン処理を施したポリエステル中空繊維「アイソファイバー」をたっぷり使用。ライナーにはシルクタッチのナイロン生地を採用しており、上質の眠りをサポートする。
サイズ:80×220cm 収納サイズ:φ20×40cm 重量:1.4kg 快適温度:〜3度C 素材:【中綿】アイソファイバー 【シェル】190Tポリエステル 【ライニング】ナイロン
ロゴス / LOGOS
丸洗いソフトタッチシュラフ・-4
肌が当たる面には毛足が長いポリエステル系のフランネル素材を使用しており、そのあたたかさとしなやかさに感激必至。中綿の「ダイナチューブファイバー」はふっくらロフトを約束する。保温性に影響を与えるファスナー部分には、ドラフトチューブが冷気の流入を遮断する仕組みとしているのも頼もしい。
サイズ:75×190cm 収納サイズ:φ32×40cm 重量:2.4kg 使用温度:〜-4度C 素材:【中綿】ダイナチューブファイバー 【シェル】サーマブレスクロス 【ライニング】やわらかフランネル
ロゴス / LOGOS
丸洗い寝袋ファミリー・10(ナバホ)
ロゴスファンが愛するナバホ柄の寝袋が、自宅で丸洗いOKに。寝袋を吊るして陰干しできるループ付きでメンテナンスがいっそう楽になった。汗をスムーズに排出するモイスチャーマネジメントを採用し、寝袋の中のジメジメを一掃する。中綿はコシのあるソリッドファイバー「ダイナコンプレスファイバー」でコンパクトに収納できる。
サイズ:75×190cm 収納サイズ:φ22×37cm 重量:1.5kg 使用温度:〜10度C 素材:【中綿】ダイナコンプレスファイバー 【シェル】【ライニング】ともにモイスポリ
寝袋のメンテナンス術
中綿に使われている羽毛や化繊綿に皮脂汚れなどが付着すると空気を蓄える力が弱まり、保温力が低下する。保温力が低下したと感じたときには浴槽を利用した丸洗いがオススメだ。
使用後は干すのが基本
寝袋の最大の敵は湿気。羽毛も化繊綿もカビてしまったら一巻の終わりだ。直射日光に当てて干すと外側のシェルが傷んでしまうので、ジッパーを開いて、風通しの良い日陰で干そう。車の上に載せるなどして現場でざっと乾かしたあと、帰宅後にじっくりと乾かそう。
ちょっとした汚れはふき取る
寝袋を丸洗いするのは大変だが、汚れをほうっておくとカビの原因になったりもする。首周りや足先など、部分的な汚れは濡らした布で拭き取ったり、ブラシをかけてきれいに落とそう。
洗う場合はバスタブで!
ひどく汚れた場合は丸洗いOK。バスタブにぬるま湯を張って洗剤を入れ、ファスナーを閉めた寝袋を入れ、ゆっくりと押し洗いし、十分にすすぎを繰り返す。羽毛には専用のクリーナー、化繊綿には中性洗剤を使用のこと。
絞るのはNG!
洗濯機での脱水も手で絞るのもNG。上から押すようにして水分を押し出し、バスタオルで吸い取る。ある程度、水分が取れたら、ハンモックなど、平らな形状を保てるものに載せて、風通しの良い日陰で、1日以上かけて完全に乾かす。
商品を詳しくチェック!
イスカ/アルファライト 700X
寝袋(シュラフ・スリーピングバッグとも)選びで悩ましいのが「暖かさ」と「大きさ」の問題です。暖かさを求めると必然的に大きくなり、持ち運び時にかさばります。一方で、コンパクトさを優先させるには、暖かさを犠牲にしなくてはならず、シーズンによっては寒い…ということも。とても悩ましい限りです。
もちろん、コンパクトで暖かな「ダウン」という選択肢もありますが、今度は価格問題が…(ダウン素材は「化繊」モデルよりも高価です)。お手入れも化繊より格段に難しく、なかなか手を出しにくいもの。
一般的なキャンプや車中泊使用の場合、冬キャンプをしなければ3シーズン用の化繊で、マイナス5度前後の製品がちょうどよく、おおよそ1万円から2万円の価格帯になります。では、この価格差は何か? というと、素材や構造です。
「素材」に結び付けられるのが最適温度
一般的に寝袋には、「最適温度」「コンフォート温度」「快適使用温度」などの目安が各社によって付けられていますが、日本では共通の基準がなく、メーカーごとに個別で付けられています。そのため対応温度が広すぎるような格安ネット通販製品には要注意です。最低限、信頼できるアウトドアメーカーのものを選ぶようにしましょう。スリーピングギアを専用に作っているメーカーなら、数値の算出方法などを公開しているので安心です。
寝心地に直結するのが「構造」
寝袋は、潜り込んで使用するのが一般的。袋状の生地のなかに入り込むのですが、人は寝ている最中に無意識に動いたりするもの。その際に窮屈さを感じたら、暖かさや寒さ以上に、寝心地の悪さを感じてしまいます。
良い寝袋が持つ、共通の特徴として、快適な寝心地をプラスしているものがあげられます。人が入ったときのポジションに合わせて立体的に設計している、ゆとりを意図的に設けているなどの仕組みがあります。
最高に“ちょうど良い”のがイスカの「アルファライト 700X(Alpha Light 700X)」です
素材や構造、価格面からみてもバランスが取れているのが、スリーピングギア、イスカ(ISUKA)が手がける3シーズン用の「アルファライト 700X(Alpha Light 700X)」です。
重量1300グラムで、マイナス6度まで対応するこの製品。引き裂けに強い20Dポリエステル生地を採用し、 中綿の化繊はコンパクトさと保温性を兼ね揃えるマイクロライトを採用。構造にも快適な睡眠が得られるよう仕掛けが施されており、キャンプはもとより、春山から秋登山等のテント泊でも使用できます。
イスカは大阪にある日本のスリーピングギアメーカーです。創業45年の老舗で、長年日本の登山者・キャンパーの睡眠を支えてきました。同社の製品は厳しい検査を経て製品化されており、それだけ最適温度にも高い信頼性があります。
熱を逃さない「ショルダーウォーマー」構造
外気に触れやすい首元と肩に、「ショルダーウォーマー」構造を搭載。寝袋内の熱(体温から出た熱)を外に逃がすことはありません。
ドラフトチューブで冷気の侵入をシャットアウト
中綿の詰まったドラフトチューブをジッパーの内側に配置。これにより、保温性の向上と冷気のシャットアウトを可能にします。
寝心地を考えられた3Dシルエット&足元ゆったり構造
上部に余裕をもたせた3D構造を採用。足元はゆとりをもたせた逆台形で、 使用時の快適さを追求。窮屈さを感じることなく使用できます。
この他にもさまざな仕掛けが施されたアルファライト 700X。3シーズン用の寝袋で化繊。寝心地も重視したい人にオススメです。
SPEC:
生地:表/ポリエステル100%、裏/ポリエステル100%
平均重量:1300g
中わた:700g(Micro Lite)
最大長:81(肩幅)✕203(全長)cm
収納サイズ:φ19✕35cm
カラー:インディゴ
- 紹介商品
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イスカアルファライト 700X
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