サボテン料理に馴染みの深い日本人は、あまりいないのではないでしょうか。
しかし、世界を見渡すと、タコスやサラダの具材としてピクルスにしたサボテンが利用されたり、ステーキとして葉を丸ごと焼いたりする食習慣があります。メキシコを中心とする南米では、一般家庭でも食べられているポピュラーな食べ物です。
また、日本ではあまり知られていませんが、北アフリカのモロッコでも伝統的にサボテンを摂る食習慣があるそうです。
今回は、モロッコでスタミナ食として重宝されているウチワサボテンのパウダーを使った、栄養満点のスムージーをご紹介します。
モロッコの生活習慣に詳しいジェイ・シー・ビー・ジャポン専務取締役の板橋マサ江さんに、お話を伺いました。
「年間を通じて雨がほとんど降らないモロッコの砂漠地方では、野菜や果物の栽培は不向き。そこで、貴重なビタミンや栄養を摂取できる食材として、古くからウチワサボテンを食してきました。じつは、ウチワサボテンの葉には、ビタミンA、B、C、鉄・カルシウムなどのミネラル、食物繊維、さらには9種の必須アミノ酸を含む18種類のアミノ酸が含まれており、まさに自然の“バランス栄養食”といえます」