焼きが命のローストチキンではあるが、タレに漬けることでおいしさが倍増する。
「鶏の臭みを取るのがポイント。うちの店では和風に仕上げるので、しょう油に好みの香草を加えて2日ほど漬け込みます」と、丸焼き専門店「信希」の黒島さん。
漬け込んだ鶏は、ダッチオーブンでじっくりロースト。炭は下火3、上火7の割合が丁度いい。野菜を鍋に入れる人も多いが、じつは鶏だけのほうが余分な水分が出ず表面がカリッと仕上がる。こんがり飴色に焼き上がったチキン。中まで味が染み渡り、激うまジューシー!
[材料](4人分)
丸鶏1羽、タレ用:しょう油200cc、酒50cc、タマネギ1/4個、セロリ1/2本、ショウガ50g、砂糖8g、ニンニク6g、塩コショウ少々、ハーブ(ローズマリー、タイム、オレガノなど好みのもの)適宜。
[作り方]
下ごしらえ(2日前)[1]丸鶏はところどころに羽根や羽毛、羽の根っこなどが残っているので、骨抜きで丁寧に取り除く。
[2]タコ糸で鶏を縛る。形が崩れないように、脚と羽をそれぞれクロスして縛って固定。
[3]ビニール袋に鶏を頭から入れ、全部混ぜ合わせたタレ(野菜類はスライス)を注ぐ。
[4]バケツに水を張り、鶏を入れたビニール袋を沈めて胸を数回押し、お腹の中の空気を抜く。完全に中の空気を抜いてから袋の口を輪ゴムで留める。
[5]冷蔵庫で2日程度漬け込む。半日に1回鶏の上下をひっくり返すといい。
[6](当日)ダッチオーブンにタレを拭き取った鶏を入れて焼く。下火3、上火7(蓋の上に炭を乗せる)の割合で、40 〜50分ほど。表面がカリッと飴色になったら完成。