青森生まれ、東京育ちの36歳。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のメニュー監修やレシピ開発、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。
季節ごとの食をdelivery華表由夏の子どもと作るキャンプ料理「フライパンでスコーン&ジャムホイップ」
まだ湯気がでている状態で食べるスコーンはたまらない美味しさ。今回は外でも簡単に作れるレシピを紹介します。
イギリスのスコットランド生まれのスコーン。クリームと食べる素朴なイギリス風のもの、チョコやナッツ入りなどボリューム感のあるアメリカ風のもの、日本でもたくさんの種類が売られています。
バターと小麦粉など、お家にあるもので作りやすいので、作ったことのある方も多いのではないでしょうか。バターを角切りにして冷やしたものを小麦粉と合わせ、手で擦りまぜるのが代表的な作り方。
冷蔵庫がないキャンプ場では、なかなかハードルが高いですね。
でも外でも焼きたてのスコーンが食べたい!溶かしバターで作ってみたり、バターを使わずに作ってみたり、いろいろ試すこと数回。バターの代わりに生クリームを使ってみたら、驚くほど簡単にできました。今日作るのは、イギリス風にクリームやジャムをつけて食べるもの。すぐにできるクリームも一緒に作ります。
材料
強力粉 100g
BP 小さじ1(3g)
砂糖 大さじ1(10g前後)
塩 ひとつまみ(1g)
生クリーム 100cc
※脂肪分45%前後のものがおすすめ。出来るだけ冷やしておく。
作り方
強力粉、BP、砂糖、塩を袋に入れ、空気を含ませるようにして振ります。大きなダマがある場合は指でつぶしてください。
生クリームを入れてさらに振ります。
大きな塊が出来てきたら、袋を開いて手でまとめていきます。
こねないように生地をまとめます(こねるとグルテンが発生し、パンのようになってしまうので)。生地を集めて、ぎゅっと押さえるようにまとめていきます。
スコーンで大切な層を作ります。生地を半分に包丁で切って重ね、元のサイズまで伸ばします。二回目は生地を90度まわしてから切って重ねます。それを元のサイズまで伸ばしたら6等分してフライパンで焼いていきます。くっつきそうなときには、薄く油を塗ってください。オーブンと違い焦げやすいので、弱火でじっくり。向きを変えながら焼きます。
全体にいい焼き色がついたら完成。
生クリームが余っていたら、ジャム大さじ1~2くらいを入れた瓶で一緒にふると、ジャムに含まれるペクチンの効果であっという間にクリームが出来上ますよ。一緒に食べるとおいしいです。
ざくざくとしたスコーンが好きなので強力粉で作りましたが、軽い口当たりが好きな方は薄力粉を半分くらい混ぜるといいですよ。焼きたてのスコーンの美味しさが味わえるのは手づくりならでは。ぜひお試しください!
撮影/西山輝彦