3年の月日をかけて撮影した写真を一堂に展示

(コメント)鏡平から弓折分岐へ差し掛かる時に雲が動き出し、見事な滝雲が現れました。そのうち槍ヶ岳も顔を出し豪快な景色を見ることが出来ました
黒部川源流山域は、黒部五郎岳、薬師岳、水晶岳、そして鷲羽岳がある北アルプス南部の区域で、登山をするならば4〜5日のテント泊をしてやっと行き着く秘境の地として知られる。そんな場所で、自然の風景や人々が楽しんでいるシーンを撮影してきた写真家・秦達夫さんの写真展「日だまりの黒部」が11月29日(金)〜12月25日(水)にわたって開催。

(コメント)太郎平より水晶岳を望むポジション。山々の雄大さと登山者のシルエットがお気に入り
秦達夫さんは、自身の故郷で行われる湯立神楽「霜月祭」を撮影した作品が、第8回飯田市藤本四八写真文化賞を受賞。その後、多数の写真集を出版する輝かしい実績を持つ。本イベントは、そんな同氏が3年の月日をかけて撮影した写真を東京と大阪の2箇所で行われる。

(コメント)ゴールデンウイーク。前日は各山で遭難者が続出する程の猛吹雪。この日は早朝から快晴。救助ヘリが頭上を飛ぶ。不謹慎と思いながらも、この風景を見ることができなかった身も知らぬ方達のためにシャッターを押した
展示されるのは、大全紙または全倍にプリントされたカラー写真約40点。同地域の入山が可能なゴールデンウイークの5月あたりから10月初旬くらいの限られた期間で撮影されたものが中心で、雪や紅葉、人物や動物など様々なシーンが登場する。中には、山にドライスーツと水中ハウジングを持ち込み泳ぐ岩魚を撮影したり、空からはドローンで撮影をしたりと珍しい写真も展示される。

(コメント)黒部源流は岩魚の宝庫。カメラをそっと沈めると岩魚達が出迎えてくれた
期間中の毎日15:00からは同氏によりギャラリートークが開催されるほか、11月30日(土)14:00〜14:30にはシンガーソングハイカー・加賀谷はつみさんによるミニライブも行われる予定。入場料は全日程ともに無料なので、ぜひ足を運んで黒部源流の素晴らしい風景を堪能してもらいたい。
展覧会詳細
●日程:東京会場/11月29日(金)~12月4日(水)、大阪会場/12月20日(金)~12月25日(水)
●場所:東京会場/オリンパスプラザ東京(東京都新宿区西新宿 1-24-1 エステック情報ビル B1F ショールーム・ギャラリー)、大阪会場/オリンパスプラザ大阪(大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル 1F)
秦達夫写真事務所の公式ホームページはこちら
https://www.photohata.com/home