新築の家を建てようとすると
ウン千万円もする今日この頃、
最近は都市部のマンション価格が高騰していて
東京23区の新築マンションの平均価格は、
なんと1億円越えだとか!
住まいは人間が生きていくための基礎であり、
日本国憲法第25条にも
「すべての国民は健康で文化的な
最低限度の生活を営む権利を有する」
とあるとおり、日本国民の
まず第一の大切な権利であるはず。
なのに、いったいいつから「家」って、
こんなにお高くなっちゃったんでしょうか?
じつはお金をかけなくても、手に入るんです。
そう、自分でDIYでつくればいいんです。
全部を自分でつくるのは無理だとしても、
一部を「セルフビルド」することによって、
大幅に建築費を節約できます。
この記事では自然との共生をめざした
3つのユニークな家
- 土で作る家
- 動かせる家
- 100万円で建てられる家
を紹介します。
セルフビルドやってみたい人、
自然派の家に住みたい人は必読ですよ!
台風や地震にも強い!
土で作る「アースバッグハウス」
「アースバッグ」とは、チューブ状の土嚢(どのう)を積み上げて構築していく工法のこと。イランの建築家が確立し、アメリカでは州により建築物として認可されている。日本に本格的に上陸したのは2010年。
アースバッグハウスを建築中の、「三角エコビレッジ サイハテ」(熊本県)の小堺康司さんによると、「最大の魅力はセルフビルドが可能だということ。4m四方のものなら、6~10人で半月ほどでできます。ドーム構造なので、地震や台風にも強く、数百年持つといわれています。また、断熱効果も高く、夏は涼しく冬は暖かいんです」とのこと。
チューブ状の土嚢袋は必要だが、それ以外は特別な建材は不要。アメリカでは何個かつなげて住居として使っている人もいるとか。
三角エコビレッジ サイハテ https://village.saihate.com/
車輪付きで移動ができる
「モバイルハウス」
モバイルハウスは文字どおり「動かせる家」のこと。家といっても基礎がないので、一定の条件を満たせば建築基準法の適用から除外される(固定資産税がかからず建築許可が不要になる)。道路交通法の関係で道路を走らせることはできないが、トラックに載せて移動すれば、移動もOKだ。
ただし以下のような場合は、建築基準法上の建築物とみなされるので要注意。
- 階段、ポーチ、ベランダ、柵などを設置し、移動に支障がある場合
- 給排水、ガス、電気、電話、冷暖房などのための設備配線や配管が、簡易な着脱式でない場合
- 床面積が大きい場合など、意のままに移動することが難しい場合
「安曇野パーマカルチャー塾」(長野県)では、エネルギーゼロのモバイルハウス作りを進行中。雨水利用、パッシブソーラー、太陽光発電、非電化冷蔵庫、薪ストーブの床暖房などを設置して、予算は3畳で30万円ほどだとか。ワークショップも行なっている。
安曇野パーマカルチャー塾 http://www.ultraman.gr.jp/perma/
女性にも建てられる!
伝統工法で作る「100万円の家」
2001年発売のロングセラー『100万円の家づくり』(晶文社刊)の著者、小笠原昌憲さんは、年2回、家づくりのワークショップを開催。参加条件はただひとつで「著書を読んでいること」。
この方式だと、テラス付きの2間×3間(約20㎡)の小さな家が、国産材の材料費と道具代を合わせて100万円でできてしまう。
尺貫法を使いつつ、伝統工法をアレンジした工法で、自然素材を使った家、作ってみませんか?
小笠原農場(小笠原昌憲家造り講習会)http://www2.odn.ne.jp/ogasawara/
構成/松村由美子、ニイミユカ(Boojil) 撮影/林 紘輝(Boojil)