和田さんは企業の設計士として駅ビルなどを手がけていた。スタッフとして建築の一部に関わるのではなく、お客さんと一対一の関係で家づくりができたら……。しだいにそんな思いが募ってゆく。「田舎暮らしにも憧れていたので、移住・独立しました」
そうしたなかで天然木に着目してゆく。人は変わりゆくけれど、家は変わらず、長く使えるものであってほしい。木の家は経年変化が味わいとなり、生活道具としての実感、愛着を増してゆく。
「柱に子供の背丈を刻む、ではないですけど、そんな懐かしい感性を伝えられる家であったらいいですね」
和田優輝さん・35歳 建築家
瑞穂さん・35歳 工務店勤務
留依くん・4歳
大阪から、瑞穂さんの実家である、岡山県・津山市に移住。キジやタヌキ、キツネがお隣さんの里山ライフを満喫中!
所在地:岡山県
築年:2002年(2007年リフォーム)
平米数:74㎡
間取り:1LDK
世帯数:3人
構成/麻生弘毅 撮影/小倉雄一郎 協力/ふるさと回帰支援センター、nap,inc