一日を外で過ごす。火を熾し、食事をつくる。夜になったらテントで寝る。キャンプはそれら非日常を楽しむレジャーですが、それだけに睡眠には快適性も求めたいもの。
就寝は、キャンプか快適だったかどうかを左右する、とても大事な時間です。「寒くて眠れなかった…」「下がゴツゴツして寝づらかった…」など、小さな子どもほど、寝る場所の変化に敏感だと思います。なので、寝袋は適温のものを選んでいるか、マットの下に石などないか、できる限り気を配りたいものです。
つい忘れがちな枕、キャンプ時の睡眠には大事な要素になります。大人だけのキャンプや登山のテント泊では、何かと後回しにされがちな枕ですが、この枕が快適さを左右します。「着替えを袋に入れて枕代わりに」しているベテランキャンパーさんも多いことでしょう。でも、オートキャンプなら、山登りほど荷物を減らすことに過敏にならなくてもよいはず。ならば、ほんの少しの荷物をプラスするだけで、寝るときの快適さが倍増する。枕はそれだけの効果があります。
超ソフトなサーマレストのコンプレッシブルピロー
キャンピングマットで有名なサーマレスト(Therm-a-rest)では、キャンピングピロー(枕)も数多く手掛けています。ひとえにサーマレストのキャンピングピローと言えど、空気注入式や膨張式など、構造や形状、そして大きさなど、選択肢は多岐にわたります。
なかでも快適度で選ぶなら「コンプレッシブルピロー(COMPRESSIBLE PILLOW)」がおすすめです。この枕はエアー不要ですぐに使えて、収納時は1/3ほどの大きさにまとめることができます。その秘密は製品自体の柔らかさ。サーマレストのマットレス製造時に出るフォームの切れ端を無数に詰めており、製品自体とてもソフトなつくりになっています。それでいて環境にも配慮されたエコな製品なので、アウトドアユースとしてもバッチリです。
サイズは3展開。何よりカラーバリエーションが豊富!
サイズはスモール・ミディアム・ラージの3つから選べます(写真はすべてスモール)。
スモールは重量198g、寸法30×41cm。ミディアムは重量255g、寸法36×46cm。ラージは重量340g、寸法41×58cmです。いづれも材質は起毛ポリエステル。カラーはライクン、ムーン、ブルーヘザー、ピスタチオ、デニム、カーディナル、グレーから選べます。
グリーンが映えるピスタチオ。
上品なデザインのグレー。
洗えるからいつも清潔!
アウトドアで使用すると汚れが気になりますが、このコンプレッシブルピローを入れたぬるま湯で手洗いすればOK。手で押すように洗い、しっかりとすすぎ、再び手で押すように脱水します。その後は風通しがよいところで陰干しして乾くのを待ちます。洗濯できるので、次に使うときも清潔そのもの。キャンプであるあるな、お風呂に入らずに寝ても(枕を使っても)洗えばへっちゃらです。
使い心地がとても気持ちいいこの枕。BE-PAL編集部(早)は、クルマのなかでも使ってます。後部座席では子どもたちのゴロ寝枕として。ロングドライブ時はドライバーの腰にあてて負担を軽減。旅先でも「マイ枕」として重宝します。さらに1/3ほどの大きさにまとまるので、ラグビーボール代わりに遊んだりもします。枕なのでソフト。小さい子どもと遊んでも安全です。
キャンプで枕って必要ないでしょ、と思っている人にこそ使ってほしい。もともとアウトドア仕様のエアーピローを使っているけど寝心地がイマイチ、そう思っている人にも使ってほしいのが、サーマレストのコンプレッシブルピローです。280mlのペットボトルをスモールサイズの上に置いてみました。
カラーリングも豊富なので、家族ひとつづつ用意しても、どれが誰の…ということはありません。
アメリカ・シアトル生まれのサーマレスト。同社のポリシーはアメリカ生産。このコンプレッシブルピローも、もちろんMade in USA。
サーマレスト(Therm-a-rest)「コンプレッシブルピロー(Compressible Pillow)」
https://www.e-mot.co.jp/therm-a-rest/product.asp?id=190
※価格は公式サイトでご確認ください。
※構成/早坂英之