1泊2日のカブー祭りは愉快で自由なキャンプイベント
アメリカのアウトドアブランド「KAVU(カブー)」のファンが集まってキャンプをするイベント「KAMP KAVU」が開催! 今回で20回目を迎える節目で、全国からカブーをこよなく愛するキャンパーが長野県しだれ栗森林公園に集まった。大人も子供も大盛り上がりの2日間を追った。
カブーとはどんなブランド?
1993年にアメリカのシアトルで創業したカブーは、「Clear Above Visibility Unlimited(限りなく視界良好)」という航空用語の頭文字をKに替えてユーモアを取り入れたアウトドアブランド。ウェビングテープで強風でも飛ばされないストラップキャップがブランドの看板商品で、1996年のアトランタオリンピックの米国カヌー&カヤックチームの公式ライセンス製品として採用された。
現在ではストラップキャンプのほかにバケットハットやベースボールキャップなどかたちを広げ、今ではウエアやバッグまでラインナップを広げて展開。代理店はエイアンドエフが行い、別注アイテムやコラボのワッペンを配したキャップなども販売する。
本国メンバーも来日!初日からメインコンテンツが大盛り上がり
開催は10月5日(土)・6日(日)の1泊2日で、ドレスコードはもちろん「カブーのアイテムを身につけてくること」! 参加者はだけでなく子供も多く参加し、ファミリーでの参加が目立った印象。同イベントの特徴は、必ず本国のカブースタッフが来日して参加者とともに時間を共有すること。今回も社長のベイリー・バーさんを始め、そのファミリーと本社スタッフも参加した。司会・進行は今やアウトドアイベントで引っ張りだこの河合桂馬さん。
会場内にはフリスビー投げやファイヤースターター体験、スラックラインなどをアウトドアにぴったりな遊びが点在したほか、地元の方によるプログラムも用意。こちらは施設名にもある枝垂れ栗について説明してもらうエコツアー。
「しだれ栗を守る会」スタッフの遠藤さんから、同地域の枝垂れ栗について解説してもらった。全国で最初の天然記念物に指定されたことや、約911本の木があること、天狗による枝垂れ栗伝説など約30分にわたって解説。そのあとは実際に自由に林の中へ入って栗拾いを体験した。
一般的に有名な栗は中国から輸入する天津甘栗で、この枝垂れ栗は実が小さいことから食用には適さないとされている。しかし、実際に採ってみるとツヤがありキレイな形をしていた。
恒例のワンバーナーコンテストはみんな本気!
イベントの恒例行事となったワンバーナークッキングコンテストは、過去最高の17組が出場。毎年クオリティが上がってきているようで、20回目の今回はどんな料理が登場するのか、カブーの本国スタッフもワクワクする様子。
ブッシュクラフトのような焚き火を熱源に調理する人もいれば、ダッチオーブンで煮込み料理を作る人、顔を描いた可愛らしいハンバーガーを作る人、子供も喜ぶホットケーキを作る人など実に様々!
今回はベイリーさんと、地元で営業する飲食店「ラ・メゾン・グルマンディーズ」オーナーの友森隆司さんの2名が審査員長となり、それぞれが一番よかった料理を選出して景品が贈られた。来年はどんな料理を作ろうか、作戦を練っている人もおり大盛り上がりだった。
夜は映画やファッションショーを交えてウエルカムパーティ
あっという間に日が暮れ、18時から夜のウエルカムパーティが始まった。ここでは過去のKAMP KAVUのアーカイブ映像やカブーが制作に携わった映画を上映。
またステージ前ではカブーファッションを披露するファッションショーが開催。キャンプで身につけてきたものやこのショーのために作ってきた小道具などを披露し、ベイリーが気に入った組に豪快景品が贈呈。ベイリー自らファッションの紹介をしたり、本社スタッフによるマトリョーシカ風ユニークファッションも披露したりなど、会場を沸かせた。
塩尻観光協会によるワインの試飲や、友森さんが作る特製料理などを食べることができ、至れり尽くせりな夜だった。
2日目もプログラムが満載!
2日目の朝はヨガインストラクター・河合千穂さんによるモーニングヨガ。徐々に難易度があがる動きに参加者は躊躇しながらも、爽やかな空気とともに体を馴染ませ、最後はどの人もすっきりした表情になっていた。
次はカブースタッフと一緒にキャンプ場の裏山までハイキング。途中で雨が降りながらも、ゴール地点にある「日本中心の展望台」と呼ばれる高台に到着し、往復で約30分の坂道を登り降りし、軽い汗を流しながらゆっくりと歩いた。
シェフが作るアウトドア料理は誰もが釘付け
最後のプログラムは、1日目にも登場したシェフの友森隆司さんによるアウトドアクッキング講座。ロッジのダッチオーブンやスキレットを駆使し、地元の食材をふんだんに使った料理を披露した。
スキレット料理は、信州福味鶏と秋野菜のクスクス。ゴロッと大きめの食材を焼いた後にトマトソースを入れ、フタの上と底から炭火でじっくりと煮込んで完成。
塩尻産鹿と地場野菜のグリル・コンコードのソースは、「実は知り合いのハンターさんから鹿の肉をいただいて自分でさばきました」と雑談を交えて場を和ませながら調理。盛り付けもお手の物でサクッと完成してしまった。完成後はその料理を参加者が試食。調理法を友森さんから教えてもらってメモをとる人もいれば、盛り付けの参考に写真を撮る人もいて、参加者はそれぞれの楽しみ方で過ごしていた。
料理も遊びも全力で楽しむ充実の2日間だった
アウトドアキャップのイメージが強いカブーだが、洋服もバッグなども販売し、さらに今回のような愉快なキャンプイベントがあるとなると、よりブランドへの興味が増してくるはず。イベントは年に1回しか開催されないので、気になったら人は次回にぜひ参加してもらいたい。
KAVU(カブー)の公式サイトはこちら
https://www.kavu.jp
カブーの商品知りたい人はこちら(エイアンドエフのオンラインサイト)
https://www.aandfstore.com/store/brand/0/100058
構成・取材/小川迪裕