腰越から出艇
『前回』までは逗子から出艇していたが、実は今回から自宅のある腰越からとなる。マリンボックスに預けていたカヤックを持ち帰ってきたのだ。慣れてきたのでそろそろひとりで海に出ようかと思ったのだ。自宅からゴロゴロとカートに乗せて10分ほどでビーチに到着。向こうに見えるのが、江ノ島。今日はあの周辺で釣りをする。
そうそう、カヤックに限らないが海に出るときは事前に必ず海の状態を調べておくこと。出るときに風や波がおだやかでも、次第に高くなったりすることもある。沖に出てからでは遅いので。私はマリンボックスの沼野さんに教えてもらった「windguru」を見てチェックしている。10月5日朝8時、この日は快晴でベタ凪、ちょっと暑いくらいだった。
釣りに向いているポイントとは
これは沖側から江ノ島を向いたところ。「ここは必ず釣れる」というポイントなど存在しないが、狙うべきポイントはある。まずは水深。15メートルくらいまでの浅いところには、大物はあまりいない。あと海底は砂地より硬い岩などの根の方が魚のいる確率は高い。
出来れば水深20〜30メートルの根回りがいいので、魚探で水深と海底を見ながら移動するが、江ノ島周辺はどうやら比較的浅い。探し回って20メートルくらいの根を見つけたのでルアーを落としてみる。
落として巻くだけで釣れるルアー
ひとまず「クレイジーオーシャン オーシャンフラッシュTG 40g」をまず使う。なぜなら、色々試した中で、これがなぜか一番釣れるから。しかも色は緑。他の色だと反応がないのに、なぜか緑に変えた途端やたら釣れた経験がある。回し者じゃないからね。
それを海底まで落とし、巻き上げてくるだけ。海底から10メートルほど巻き上げたらまた海底に落とす。それを繰り返して、反応がなければ移動する。ちなみに魚探に魚らしき影が映っても釣れるとは限らない。そんな調子で淡々とやっていると、グググッという重みが伝わってきた。
結構引いたが、ひとりだとファイト中の写真が撮れないのが残念。上がってきたのは、イナダ、いや、ワカシかな。うーん、微妙な大きさ。
その後も立て続けにヒットしたが、せっかくだから釣り上げる前に水中写真を撮ろうと思ったらバレてしまった。そして、またヒット。どうやらワカシの群れがいるらしい。ちなみにワカシなどの青物は泳ぎが早いので、私がつけている魚探にはほとんど映らない。
さっきと比べると重いから大物かと思ったら、なんとひとつのルアーに2匹のワカシが。いわゆる「ダブルヒット」というやつだ。人生初かも。
謎の大物?
そこでぱたりとアタリがなくなった。仕方ないのでまた移動を繰り返す。また良さそうな根回りを見つけたので、ルアーを落としていると、突然ものすごい重くなりロッドがしなった。さっきまでのワカシではないのは明らかだ。
なんだ? 何が来た? ドラグを緩めにしていいたからどんどんラインが出ていく。何とか耐えながらリールを巻いていると、プツン。ラインが切れた。巻き上げるとPEラインではなくその先に付けたフロロカーボンのリーダーが切れていた。引きから鯛だったらかなりの大物、スズキではなかったような気がするのだが、あぁ悔しい。
何度もその周辺を流し直したが、アタリはなかった。昼前には上がろうと思っていたので、後ろ髪を引かれる思いで、岸を目指す。途中で一箇所突き出た根を見つけてルアーを落とす。すると、ググッと重みが伝わってきた。ワカシではない。やった、まさか来るとは、でもさっきより軽いな。
上がってきたのは30センチほどの鯛だった。小さいけど、嬉しい。なぜならワカシより鯛の方が断然美味しいから。
そんなわけで11時には戻った。この日の釣果はワカシ3匹に鯛1匹。3時間ほどでこれならまぁいいか。しかし、江ノ島周辺は浅いわりに魚が多いことがわかった。次回はラインを切られた大物を仕留めたい。
余談
釣れた鯛の半身は刺し身に、半身は煮付けにしてみた。
いやー、自分で釣った魚は美味い。
わが家の犬たちにも刺し身をお裾分け。
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MARINE BOX100
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