ユニフレームの2020年展示会へ行ってきました
ユニフレームが、また興味をそそられるギアを発表しました。2020年春夏の展示会が行われ、50点を超える新製品が登場。ネット通販を行わず、常にユーザー目線に立って作るモノづくり精神を貫く同ブランド。今回の新作もまた話題の中心になりそうです。
タープから調理器具まで「ソロ向けアイテム」が充実
では早速、どんなアイテムが登場したかを紹介します。まずは人気のREVOシリーズです。
REVOシリーズからソロキャンプ向けのコンパクトサイズが登場
ユニフレームが唯一販売する幕シリーズ「REVO」から、ソロで使えるアイテムが登場します。それが「REVOタープ<solo>TAN」と「REVOウォール<solo>TAN」。タープとウォールを一緒に使えばシェルターとしても使え、寝泊りすることもできます。タープはヘキサタイプで、全長は約350cm。約7m四方の設営面積に収まるサイズに設定し、デュオ(2名)が入っても過ごせる空間です。
メインポールは180cmのものを推奨しており、ヘリノックスのチェアワンといったコンパクトチェアに座っても広々と使えるのが特徴。ソロ向けの製品だと高さがなく狭く感じることがありますが、これなら安心です。
天井にはベンチレーションを搭載し、寒い日に起きやすい結露を防いでくれます。ウォールにはメッシュパネルが2箇所付いており、虫をしっかりシャットアウト。フルクローズも可能で、雨風を防ぐこともできます。全面開放してシェルターにもなり、用途や環境に合わせて様々な張り方ができるのが魅力。タープ、ウォールともにポールとペグは付属しませんが、その分価格はそれぞれ1万円台とお得になっています。
ちなみに、数量限定でカーキグリーンバージョンも発売。こちらはタープとウォール、そしてポールとペグがすべて付いているフルセットで、12月下旬に発売されるとのこと。限定品が欲しい人はこちらを選ぶのもいいですね!
遮光性の高いTCバージョンが仲間入り
おしゃれキャンパー御用達のTC生地。同ブランドのREVOタープ、フラップもTCバージョンを投入します。タープはM・Lの2サイズ展開で、前者は約10m四方、後者は約12m四方のサイトに収まる広さです。
遮光性が高いうえに火の粉に強いので、焚き火や調理も安心してできるのがポイント。フラップのほうは今までメッシュ生地を採用していましたが、火の粉で溶けてしまうことを考慮してなくしています。タンカラーでウッドギアと馴染みやすいので、待ち望んでいた人はぜひ使ってみてください!
焚き火台から鍋、カトラリーもソロ向けが登場
ユニフレームの焚き火台といえばファイアグリルが定番。今回はシリーズ史上もっとも小さいサイズが登場。心おぎなくソロキャンプを楽しみたい人にはうってつけです。
収納サイズもコンパクト。ケースや焼き網、ロストルが付属しますが、焼き網はネイチャーストーブ焼網SUS210と同じなので併用も可能。テーブルの上でも使えるサイズなので、ソロキャンパーだけでなくちょっと炎を楽しみたい人にも良さそうです。
「他のブランドでは出さないものを作りたい」というモノづくり製品のユニフレーム。それを象徴するのが、こちらの「キャンプ中華鍋17cm」。一般的なものは20cm以上の大型になりますが、さらに小さくしてソロキャンパーでも楽しめるように設計しました。
特徴は本体部とハンドルが別素材になっていること。ハンドルはステンレスを採用して熱伝導を極力軽減しています。ただ完全にないわけではないため、使う際にはグローブをつけるようにしましょう。
しゃもじとレンゲもソロ向けのちびタイプが登場します。すでに発売するちびレードルとちびターナーも展示されており、それと同じサイズ感なのでイメージがつく人もいるはず。なお、ターナーはステンレスタイプが登場予定。キャンプ羽釜 3合炊きで炊いたごはんをよそったり、ラーメンのスープを飲んだりと、ソロキャンプの楽しみがまた増えそうですね!
また、豊富なカラーと熱に強い樹脂で作ったカラシェラシリーズに、大型の900と箸が仲間入りします。900は食器だけでなくワンプレート料理の皿としても使えるサイズで、箸は頭部分がカラビナになっており、リングも付いているためばらける心配もありません。
刃物製品もこだわりが強い
2018年に発売して瞬く間に人気商品になった「ギザ刃牛刀」。それを受けて、ユニフレームは刃物製品のラインナップを拡充しています。今回の展示会では、採用した刃を応用したものが登場。その象徴がこちらの「燕三条乃鋸」。持ち手の頭はカラビナ型になっており、パンツのベルトループなどに引っかけて持ち運ぶことも可能。
全長は約22.8cm、収納サイズは約14cmとコンパクトながら、柄はステンレス鋼を採用して重量約165gと存在感のある重みを実現。替刃は取り寄せが可能なので、折れたり刃が使えなくなったりしたら、個別で取り寄せられます。薪を小さくカットしたいときには便利ですね!
ブッシュクラフト向けに作られたナイフも登場。その名も「UFブッシュクラフトナイフ」。3.5mm厚ステンレス鋼の刃は、重みがありバトニングをしても折れる心配はありません。また、上から薪などで叩いても壊れないように、フルタングタイプ(ブレードからハンドルまで金属部が貫通したもの)を採用。ファイヤースターターで火が付けられるので、これ1本で様々なことができちゃいます。
さらに、刃長約19cmでブレッドパンを簡単にカットできる「FDブレッドナイフ」も登場。先端から1/3の波刃は粗めにしてナイフを入れやすくし、そこから手元までの波刃は細かめにしてカットやすくなっています。徹底したディテールも同ブランドならではかもしれません!
ペレットストーブの試作品も展示
最後に紹介するのは、環境にも優しいペレットストーブの試作品。ユニフレームの運営する母体の新越ワークスは、BtoBでペレットストーブを開発・販売していることを知らない人も多いでしょう。本展示会では、それをBtoCのキャンパー向けに提案するための試作品が登場したんです。
実は前回の展示会でもお披露目されましたが、細かいところを修正して再び登場。ペレットを入れる横のケースを高めにして長時間燃焼できるようにし、天井とフタを高火力時に耐えられるように他の素材とは異なる丈夫な素材にしています。さらに、ストーブの煙突部はススがたまりやすく、放置すると穴を塞ぎ不完全燃焼を起こすことがありますが、それを防止するようにも工夫するとのこと。まだ改良が必要とのことで正式な販売は未定のようですが、販売が実現すればキャンプに新しい風が吹くかもしれませんよ!
そのほかにも様々なアイテムが展示されていました。発売は来年の春を予定しているとのことで、それまで楽しみにしていてくださいね!
ユニフレームの公式ホームページ
https://www.uniflame.co.jp
※今回展示されていたものは本生産前のため、多少仕様の変更がある可能性があります。
※構成・取材/小川迪裕