天体観測の必須アイテムといえば、天体望遠鏡。今では、像をモニター上で共有できるデジタル望遠鏡など、画期的なモデルが増えた。しかし、管理や費用、操作など、初心者でも簡単に観測を楽しめる望遠鏡は、あるのだろうか……。
「もちろん、あります。天体望遠鏡は、対物レンズがある『鏡筒』と、それを支える『架台』に分かれる。この仕組みを知っておけば、自分に合った望遠鏡が選びやすくなりますよ」
こう、レクチャーしてくれたのは、天体望遠鏡専門店『スターショップ(旧誠報社)』の吉沢和彦さん。望遠鏡選びに、的確なアドバイスが続く。
「初心者にオススメなのは、凸レンズを使用した『屈折式』の鏡筒。筒先から手を差し入れて、レンズの清掃ができ、メンテナンスが簡単です。像がより鮮明に見える『反射式』は、凹面鏡を使っており、定期的に鏡筒を分解して、鏡の位置を調節する必要があり、屈折式に比べると管理に手間がかかります。
架台は、上下左右に動かせる『経緯台式』が、大人も子どもでも操作しやすく、オススメ。気になる星に、すぐに鏡筒を向けられるのがポイントです。
鏡筒と架台のセットで、3万円前後までのよいモデルも沢山あります。シーズンに向けて、ぜひ、自分専用の望遠鏡を探してみてください」
見上げれば、今日も空には満天の星空。都会のイルミネーションにも負けない美しさを、大切な人と共有しないなんてもったいない。天体望遠鏡を持って、星を見に出かけよう!