4.山の上の温泉では湯冷めに注意
入浴直後は血管が拡張しているので、体温が発散しやすい状態になっています。温泉で温まった体と、外気温の差が大きい山の上の温泉などは、特に注意が必要。
対策としては、温泉から上がる前に足元や手に冷水をかけて、広がった血管を収縮してあげるとよい。入浴後、すぐに野外へ出なければならないような温泉の場合は、髪を濡らさないようにするのも大事。
5.温泉と火山の密接な関係
日本は有数の火山国家。なので、火山の地下のマグマを熱源とする火山性温泉も多い。当然のことながら、火山のそばにある温泉も多いのですが、火山活動をきちんと調べるインフラが整っていないのが現状。ただ、ネットなどである程度の情報は得ることができます。
【教えてくれた人】
日本温泉協会常務副会長/日本秘湯を守る会会長
佐藤好億さん
日本秘湯を守る会の創設メンバー。温泉というものを地域の財産と考え、日本の原風景を守るために様々な活動を行なっている。自身も福島県で大丸あすなろ荘を経営する、秘湯の生き字引的存在。
構成/櫻井 卓