2020年1月31日から2月2日の3日間、幕張メッセにて開催された日本最大級のキャンピングカーイベント「ジャパンキャンピングカーショー2020」に行ってきました。3日間での来場者は6万6493名と、大盛況の内に幕を閉じました。今回は、気になったキャンピングカーや最新アイテムなどを紹介していこうと思います。
発売されたばかりのグランエースがキャンピングカーに!
昨年発売されて話題となった、フルサイズのラグジュアリーワゴンであるグランエース。ハイエースベースのバンコンのフロントランナーとも言えるビルダー、トイファクトリーはこのグランエースをベースにポップアップルーフを搭載したコンセプトモデル「アーバン・キャンパー コンセプト」を初披露しました。
国産車ではマツダが1995年に発売したボンゴフレンディに「オートフリートップ」と呼ばれるポップアップルーフが装着されましたが、以降メーカー純正でポップアップルーフ車のモデルは登場していません。
海外ではメルセデスベンツがVクラスをベースにした「マルコポーロ」を、フォルクスワーゲンがT6ベースの「カリフォルニア」と、ポップアップルーフ搭載モデルなどメーカーの1モデルとして存在しています。
「アーバン・キャンパー」はポップアップルーフのみの搭載でしたが、春に発売されるモデルにはインテリアの架装も行う予定とのこと。マルコポーロやカリフォルニアのような、回転シートやサイドにキッチンカウンターが搭載されるとよりキャンピングカーらしくて楽しそうですね。
ビームスとコラボしたお洒落なキャンピングトレーラー
ハイエースやデリカD:5ベースのキャンピングカーをはじめ、オリジナルのキャンピングトレーラーを製造するケイワークス。今回は、ビームスの外遊びカルチャーを発信・提案する「HAPPY OUTSIDE BEAMS」とコラボを実現。
TRAILWORKS 520をベースに、ビームスデザインチームによるオリジナルデザインを採用。お洒落で快適なキャンピングトレーラーに仕上げていました。
リチウムイオンバッテリーや家庭用エアコンなど装備も充実しているので、キャンプ場やフェスでの基地にピッタリです。
2000万円以上の高級モデルにも注目!
キャンピングカーの中でもホームといっても過言ではない居住空間や装備を備えた高級モデルもたくさん展示されていました。一般社団法人日本RV協会が発行する「キャンピングカー白書」によると、キャンピングカーの購入金額の中心は300〜500万円台。そんな平均値を大きく上まわる車両は、ボディサイズも装備も家具の作り込みにもビックリしました。
デルタリンク&L.T.キャンパーズが展示した、ニースマンビショフ(ドイツ)のアルト77Eはなんと2000万円オーバー! 全長7.7mものロングボディを活かした余裕の室内はまさに高級ホテルさながら。ボディサイドのラインやエンブレムも上品でうっとり…。
またまたドイツからは、名門のハイマーを2台。まずは、日本初披露となったエリバツーリング820。こちらの車両総額は1363万3000円。全長約8.5mのボディはエンジンや運転席がないため本当に広々! 車両重量は2トンを超えるのでパワフルなヘッド車で豪快に牽引したくなります。このサイズで4人就寝とはなんとも贅沢な仕様です。
B-Klasse Supreme Line704は、9速ATを搭載したフィアットデュカトがベース。こちらは全長約7.8mのロングボディ。間接照明や家具の作りにうっとりで、シャワールームの広さも段違い。こうしたモデルが見られるのもショーならではの楽しさと言えるでしょう。
国産モデルとしては、2005年9月に登場したバンテックのコルドバンクスが4代目へと進化しました。ベース車となるカムロードは日本の道路事情でも扱いやすいボディサイズが特徴で人気のモデル。リヤタイヤがシングルとダブルから選べるほか、インテリアもホワイト、ブラウンから選択ができます。
室内は最後部に常設2段ベッドを置き、中央にリビングとキッチンをレイアウト。充実した装備も魅力で、家庭用エアコンやFFヒーター、90L冷蔵庫などが標準で装備されています。
次回はハイエースベースのモデルや軽キャンパーについてレポート。ここでは紹介しきれない最新モデルについては、2月10日発売のBE-PAL3月号「キャンピングカー特集」で細かく紹介していますので、こうご期待!
構成/伴隆之