秋冬キャンプで温まる「季節の果物のホットティーワイン」
食べることが大好きですが、古いものも同じくらい好きです。日本の骨董市めぐりや、時間が作れたら安いチケットを探してヨーロッパの蚤の市まで足をのばしていました。その先々で思い出になっている、その土地の食べ物。なんてことのないものでも、忘れられない旅先の味が皆さんにもあるのではないでしょうか。ホットワインは、私にとって美味しい思い出のひとつです。
蚤の市めぐりの戦利品で重くなったスーツケースをひいて歩く石畳。これがなかなか厳しい。冷たい風で体は冷え切って、ぐったりしていたときにどこからか漂ってきた甘いスパイスの香り。その香りにひかれるように小さな店先で飲んだホットワインのお陰で、身体も心もぽかぽかに。いまでもホットワインを飲むと、その日のことを思い出します。
パチパチと焚き火の音を聞きながら飲むホットワインも格別です。柑橘類やリンゴなどで作られることが多いホットワイン。今回は今がおいしいブドウを使って、紅茶入りで飲みやすくしてみました。ブドウは、いろいろな種類が並んでいますが、皮付きのまま食べられるものがおすすめです。ぜひ秋冬キャンプのお供にどうぞ。お子さまには、ぶどうジュースや、リンゴジュースを使って作ると一緒に楽しめますよ。
材料
ワイン 適量
(※ここでは白ワインを使用)
ティーバッグ 1ケ
お好きな果物 適量
(※ブドウ、ミカンを使用)
シナモンスティック 1本
クローブ(丁子) 3本くらい
はちみつ 適量
作り方
シェラカップに水(分量外)を少なめに入れ、弱火で煮だす。
紅茶のいい香りがしてきたら、ティーバッグを取り出して白ワイン、果物、スパイスを入れて弱火で温める。
湯気が出てきたら、お好みでハチミツを入れて召し上がれ。少し長めに火にかけたほうが、まあるい味になって飲みやすい気がします。
紅茶入りで飲みやすいホットワイン。冷えた身体をじんわりと温めてくれます。スパイスは他にもアニスやジンジャー、ペッパーあたりがおすすめです。もしご自宅にチャイ用のティーバッグがあれば、スパイスを別に用意しないでも簡単に作れるので、気軽におためしください。
撮影/西山輝彦 https://www.plog.tokyo/blog