軽キャンピングカーで、地球半周中です。稚内からロシアへ渡り、モンゴルで道草してから中央アジアへ。イラン、ヨーロッパを抜けてアフリカに上陸。西アフリカのプチ地獄をくぐり抜けて、南アフリカの喜望峰にゴールイン。現在は、日本に向かって爆走中!
※この記事は2019年11月~2020年1月に取材・撮影しました。
軽キャンパーに、失礼な泥棒が!
ケニアのモンバサ港から貨物船で送った愛車が、ポルトガルに着きました。車内はぐちゃぐちゃです。泥棒が入りました。
被害状況を調べたら、ナニも盗られてない!
我が家の精一杯の家財道具だというのに、欲しいものはなかったですか?
よく探してくれましたか?
失礼な泥棒です!
日本からクルマのパーツを送ったら
クルマを修理するため、日本からポルトガルへ部品を送りました。
個人使用なので税金を安くしてくださいとお願いした書類を郵便局へ提出。このとき、ビタミン剤を同梱していることを記入し忘れ。後日、呼び出されて「虚偽申告は、クリミナルレコード(犯罪経歴)!」と叱られました。沙汰を待て! と放置され、税金は1円も安くならなかったです。
郵便局騒動でポルトガル滞在が長引いてしまい、焼いたイカを食べながら考えます。
焼きイカのガーリック・オイル漬けは美味しいけれど、移住も美味しいんじゃないかと。
ポルトガルにプチ・移住すれば、1年中ヨーロッパでアウトドア生活!
ポルトガルに移住するには、6,000万円の家を買うというのが一番簡単ですが、簡単なことこそ難しいです。そこで、D-7ビザに注目しました。
退職者や安定収入のある人が利用できるものです。我が家の海外放浪14年間はノマド収入が財源なので、資格があるのではないですかね。
申請を受けつけてもらえれば、その年から1年間ヨーロッパに滞在できます。つまり、ヨーロッパ中でアウトドア生活が送れるというわけです。
さっそく、納税番号と銀行口座を取得。このあとは、日本に帰ってポルトガル大使館に申請です。
ポルトガル名物の甘いワイン「ポルト」を飲みながら、甘い夢を見ています。
日本を脱出して5年、初めてのメンテナンス修理
日本を脱出して5年目にして、初めてのメンテナンスです。
(1)クラッチ3点セット (2)すべてのオイル (3)温度計 (4)スパークプラグ (5)タイヤ (6)外れた給油口の取り付け
中央アジアとシベリアを抜けるために命より重要な冬タイヤは、口が酸っぱくなるくらい「冬ね、冬」と注文しましたが、先日、気づきました。
これ、夏用じゃないですか!
ポルトガル語と英語のチャンポン会話は、やっぱり通じていなかったのか!
8本も大人買いをしてしまったというのに、もう返品できません、泣くに泣けずに泣いています。
車中泊できる無料駐車場は、トイレがない!
移住するなら、移動しなくては!
まず、ユーラシア大陸の最西端ロカ岬へ。
車中泊は、小さな村の駐車場。
まわりにPUBがたくさんあって、中世っぽい雰囲気が気に入りました。けれど、トイレは夕方までしか使えない。
PUBのトイレを借りる→そのためにビールを飲む→トイレが増える、という計算になりますから、泊まるのは無理です。
次に見つけた駐車場は、シントラ市の郊外。トイレは工事中だったので、スーパーマーケットかガソリンスタンドのを借りることにします。
隣のキャンピングカーに、誰も泊まっていないのが不気味です。
時速100km以上で走ったら、エンジン警告ランプが点灯!
ヨーロッパで一番美しいといわれる、ヴァスコ・ダ・ガマ橋を走りました。
写真の右側、海の上のか細い白い線が橋です。
制限速度は時速120km。ほかの車に迷惑をかけないように必死になって走ります。水面すれすれを泳いでいるような爽快感ですが、100km/h以上で走ったら愛車が逝ってしまう〜と心配していたら、案の定、エンジン警告灯が点灯!
修理したばかりだというのに、もう故障ですか!
日本までまだ4万kmもあるというのに、帰れるのだろうか?
コルクの木に囲まれたキャンプ場
Evoramonte:Camping Alentejo(一泊1,200円)
ポルトガルの名産は、生産量世界一のコルクです。
コルク農場が経営するキャンプ場がありました。
クルマの後ろの天網恢々系の怪木が、コルク。収穫は9年ごとというから、気の長い仕事です。
気持ちよさそうなプールがあるけれど、寒くて泳げない……。
卓球台があるけれど、風が強くて遊べない。
ポルトガルで買った穴あきフライパン
首都リスボンの根城は、空き家です。
庭にバーベキュー台があったので、さっそく焼肉。アイルランドで買った穴あきフライパンが、はじめて活躍しました。
ピーマンとナスを丸焼きしても、焼き崩れしません。
これは、すごい!
ポルトガル移住の手続きをするために、急いで日本に帰りたい!
しかし、そうは問屋が卸さないのが我が家の地球半周ドライブです。
ピレネー山脈の手前が猛吹雪に見舞われて、夏タイヤの身では近寄れないのです。
2週間もすると違法滞在になるし、どうしたらいいのでしょう?
次号は、進退窮まったスペインからです。