さかなクンは魚を見ることだけが好きなのかと思ったら大間違い。魚を調理するのも食べるのも大好きなのだ。お寿司屋さんで修業していたこともあるさかなクンが小気味よい手さばきで魚を3枚におろしてくれた。
それを見たマリアさんは「なんで、そんな面倒臭いことするの?」と言って、バスバスッとブツ切りにしてしまった。女は迷わずブツ切り料理!それがアマゾン流なのだ。
アマゾンの魚には小骨が多い。だからこうやって細かく骨切りしなくちゃいけない。
いま、小骨を切っているのは黄金色に輝く淡水ニシンだ。現地ではアッパッパーと呼ばれている。小骨を切ってブツ切りにしたら塩とニンニクをすり込んで強火でから揚げにする。実にアッパッパーなアマゾン料理術である。
ピラニアもから揚げにされてしまえば可愛いものよ。オコゼのから揚げとほとんど変わりない。その味もまた、顔とは似合わず白身のさっぱりとした上品な味なのだ。
「ここに大根おろしとポン酢があればなぁ!!」と叫んだ隊長とさかなクンであった。