アウトドアの新しいジャンルとしてここ数年注目を浴びている「グランピング」。もともとはグラマラス(Glamorous)とキャンピング(Camping)を掛け合わせた造語で、気軽に自然を楽しめるアウトドアスタイルとして人気だ。
そこで今回ご紹介するのは、沖縄県にある小さな離島・来間島にあるグランピング施設「RuGu(ルーグー)」だ。その魅力を余すところなくお伝えしたい。
宮古諸島にある「来間島」ってどんな島?
「来間島」は沖縄県宮古島市に属する小さな島である。宮古島の南側に位置し、周囲9㎞、人口約150人。1995年には来間大橋が完成し、宮古島からのアクセスが格段によくなった。来間大橋の全長は1690m。橋とエメラルドブルーに輝く海の景色は壮観で、そこを通る人々をもれなく魅了する。
来間島はそのほとんどを畑が占めており、現在でも昔ながらの自然や文化が色濃く残る。隠れ家的ビーチも多く、砂浜にただ座っているだけで心が洗われる感覚を得られる。来間島の魅力は何といっても、この「離島らしさ」を感じられる点にある。
宮古諸島初のグランピングリゾート「RuGu(ルーグー)」
そんな古き良きものが残る来間島に、昨年オープンしたのが「RuGu(ルーグー)」だ。宮古諸島においては初のグランピング施設で、コンセプトは「自然との境界を限りなく0に」。島の雰囲気を壊さず、活かしながら、自然を最大限肌で感じられるような工夫がいたるところにされている。
部屋は全室トレーラーハウス型客室
RuGuの客室の特徴は、トレーラーハウスでできている点だ。客室は全部で16室。トレーラーハウスでできた客室と聞くと、「無骨そう」「窮屈そう」などのイメージを持たれる方も少なくないと思うが、決してそんなことはない。
客室のつくり、内装、インテリアなど、いずれもハイソで洗練されている印象だ。気になる居住性だが床面積はそこまで広くないものの圧迫感はなく、むしろ開放的。部屋の四方に窓を設けることで、のびのびとした気持ちのいい空間に仕立てられている。「自然との境界を限りなく0に」というコンセプト通り、採光がよく部屋の中にいても外にいるような感覚にすらさせてくれる。
客室のルーフトップデッキからは海と夕日を眺められる
トレーラーハウス型客室の屋根はデッキになっており、屋上に上がることができる。そこからは宮古島の海を眺めることができ、西側に面しているため夕日も見られる。赤く染まる海と空は、RuGuに訪れたら必ず見ていただきたい風景のひとつだ。
夕食はBBQスタイル
夕食はRuGu敷地内中央のバーベキュースペースでいただく。ここでは宿泊者自身で食材を焼くのではなく、スタッフが調理して各テーブルまで料理を持ってきてくれる。素材の味を活かしたシンプルな味付で、1品1品丁寧に調理された料理はどれも絶品。
日没後、周囲が暗くなってきたころには、キャンプファイヤーに火が灯される。それにより、ロマンチックな雰囲気にさらに拍車がかかる。そして、来間島は星空がきれいに見られることでも有名だ。ぱちぱちと音を立てながら燃える炎、頭上に広がるあまたの星々。それらを見ながら食べる夕食は、この上ない贅沢と言える(この雰囲気は文字でも写真でも伝わらないので、ぜひご自身で感じてみてください)。
RuGuは島の大自然と一体になれるグランピング施設
RuGuは、「島の自然を目一杯楽しみたい」という方におすすめの施設だ。グランピング施設にも、キャンプに主軸を置くところからリゾート寄りのところなどさまざまだが、ここは後者だ。そのため、キャンプに不慣れでも全く問題ない。むしろ「キャンプに興味はあるけど、その1歩を踏み出せていない」という方にほどRuGuに泊まっていただきたい。きっと、ここでの体験が「自然とのふれあい」の入り口になってくれるはずだ。
【RuGu詳細情報】
住所:〒906-0306 沖縄県宮古島市下地来間156−71
TEL:0980-79-0070
HP:https://www.rugu.co.jp/