ハンモックで寝る…極楽の体験!
ハンモックといえば「木陰で昼寝」というイメージが強いかもしれないが、開放感と引き換えに雨や風、虫には無防備である。しかしハンモックシェルターなら、より厳しい天候でも「ゆりかごのような寝心地」を体験できる。それはテントでは味わえない、一度体験したら病みつきになる極楽の世界である。
ハンモックシェルターはハンモックとレインフライ、虫除けネットを組み合わせたモジュラー構造を特徴とする。レインフライが雨と風を防ぎ、虫除けネットには風の影響を弱める機能もある。いわばハンモックの周囲を二重に包んで守っているわけだ。
レインフライがタープ状になっていると横からの風雨を防ぐことしかできないが、周囲360度を覆う形状であれば風向きを気にせずに設営できる。張り綱を伝って雨滴が内部に侵入しないよう、入口を閉じることができるスリーブが用意されるものもある。
さまざまなオプションでより快適に
寝袋の保温効果はダウンや化繊が空気を含んで膨らむことによって得られている。しかし実際の使用時には体の下側のインシュレーションが体重で押しつぶされるため、保温効果が期待できない状態となる。テントやハンモックは”寝床”が布一枚という構造ゆえ、そのまま寝袋を敷くと体温が地面や大気中に奪われてしまうわけだ。特にハンモックの場合、湾曲した布地の上に保温用のマットを敷きにくく、ズレやすくもある。さらに風が吹くと容赦なく体温が奪われるという欠点がある。そのため、強風や低温下でも快適な一夜を過ごせるように数々のオプションが用意されている。
オプションその1:風除けのシールド
虫除けネットの下部を覆い保温効果を向上させる風除けのシールド。このシールドがあれば風を防ぐだけでなく、横殴りの雨でもハンモックの下側を濡らさずに済む。また”荷物棚”に置いた装備が外部から見えにくくなる効果もある。
オプションその2:保温用のライナー
保温用のライナー(アンダーキルト)はハンモックの下側にブランケットを装着するイメージだ。またハンモックの生地の一部を二重にし、保温用のマットを挿入・固定できるモデルもある。
ハンモックだけで開放感を味わうもよし
ハンモックシェルターはレインフライのおかげでソロテント同様のプライバシーや快適性を確保できる反面、ハンモックが本来備えている開放感が犠牲になってしまう。しかしモジュラー構造を最大限に活かすことでこの悩みも解消できる。キャンプサイトに到着したらまずハンモックだけで「木陰で昼寝」の開放感を満喫し、状況に応じて虫除けネットやレインフライ、各種オプションを段階的に装着するわけだ。
高い機能性を持ち、浮遊感あふれる独特の寝心地を味わえるハンモックシェルター、その心地よさをぜひ体験してほしい。
日本で入手できる主なハンモックシェルター
ENO
https://www.sun-west.co.jp/eno
HENNESSY HAMMOCK
https://www.aandfstore.com/store/brand/0/100049
KAMMOK
https://www.bigwing.co.jp/brand/kammok.html
THERMAREST
https://www.e-mot.co.jp/therm-a-rest/hammocks.asp
※写真に登場しているモデルはアメリカSierra Madre Research社製(webショップでの販売のみ、日本への発送可)
https://sierramadreresearch.com