全長と全幅、全高の縛りがある軽自動車は、普通車に比べ税金面がお得なこともあり人気のあるジャンル。そして、日本のキャンピングカーシーンでも「軽キャンパー」と呼ばれるジャンルが確立されており、現在100を超えるモデルが販売されています。
そんな「軽キャンパー」のベース車両でベスト3となるのが、上位からスズキの「エブリイ(商用)」「エブリイワゴン(乗用)」、ダイハツの「ハイゼットカーゴ(商用)」「アトレー(乗用)」、ホンダの「N-VAN」となります。
軽乗用車では「タント」や「Nボックス」「スペーシア ギア」といったスーパーハイトワゴンが人気ですが、やはり商用車の持つ圧倒的な広さが「軽キャンパー」を架装する上で重要視されているようです。
今回は、エートゥゼット社が「エブリイ(スクラムバン)」をベースに製造する軽キャンパー「アメリアワン」を紹介します。
このモデルの1番の特徴は、家具類に木材ではなくアルミフレームを用いていることです。架装重量を抑えられるのはもちろん、ベッドやダイネット展開時の強度もしっかりと確保することが可能になっています。
また、電装系となるサブバッテリーや走行充電器、インバーターなどを使わず、近年話題の高出力ポータブル電源を搭載しているのもポイントです。メリットとしては電装系を収納するスペースが必要なくなるので、家具もスリム化できて就寝スペースに充てられます。また、電装系がひとまとめになることで軽量化にも貢献しています。このポータブル電源により、車内LED照明や給水モーターをはじめ、AC100VコンセントやDC12Vソケットで家電製品などの使用も可能です。
家具類についてですが、左キャビネットにシャワーフォーセット付きシンクを搭載。左右上部には容量のある扉付き収納庫、後部に収納棚を設けたほか、ベッド下にも収納スペースを確保しています。
普段は無理なく4人乗車で使えて、週末は1〜2人旅だってこなせる、経済的な軽キャンパーと言えるでしょう。価格は227万7000円〜。
問い合わせ先/エートゥゼット
atozcamp.com/
構成/伴隆之