ペンドルトンといえば、昔ながらのネイティブ柄をあしらったウールブランケットのイメージを持つ人が多いはず。最近はバスタオルやチェア、アクセサリーなど幅広い商品が登場しているが、個人的に気になったのが座布団!
アメリカのブランドのため、座布団という言い方が正直しっくりこないのだが、つくりを見ると「座布団」以外の何者でもない! ということで、そんな和洋折衷なアイテムを実際に購入したので、その感想を紹介する。
約6cmの厚みで内外問わず快適に座れる
このチェアーパッドは、キャンプやリビングなどいろんなチェアの座面にのせて使うアイテム。ペンドルトンらしいクラシカルな柄が使用されており、遠目から見ても美しく感じられる。サイズは一辺42cmの正方形。
細く見てみると、ソファなどに見られるボタン付けのようなくぼみはすべて糸で処理されており、どちらかというと座布団の締め糸に近いデザイン。生地はコットンを使用しているが、生産はインドで行っているとのことで、どこか民族的な織りを感じさせる。
なお、柄には個体差がありすべて同じような配置に模様が施されているわけではないため、2個以上を統一したデザインで購入したい人は店頭へ行って買うのがおすすめ。
実際にチェアに装着してみた。ウッドフレームのフォールディングチェアにぴったり収まり、ふかっとした質感が安定性を向上した印象。厚みは一番高いところで約6cmあり、ポリエステルの中綿が中にしっかり入っているため、クッション性も申し分なし。
隅の2箇所には紐が付いており、チェアの脚に巻いて固定できる。このデザインを見ても、やはり座布団のようだ。紐の長さも1本約16cmもあるので、キャンプチェアはどれもしっかり結ぶことができる。これでどこかに飛ばされる心配はなさそう!
チェアーパッドをいろんなもの・場所で使ってみた
フォールディングチェアだけでなく、他のチェアでも使えるかと思い、ヘリノックス・タクティカルチェアにも置いてみた。うむ、問題なし! ただし、先端部がやや出っ張ってしまうため、前屈みになるとツルッと滑る可能性があるので注意しよう。
公式ページではチェアーパッドの重量が記載されていないが、筆者が計ってみたところ約427gで、個体差はあるにせよコンパクトチェアの簡易的な重しになりそう。吹き飛ばされやすいものに載せてみてはいかがだろうか。
このチェアーパッドをいろんな場所で試してみた。室内では床、ソファ、仕事用のチェア、そしてリビングチェアなどいろんな場所で使用できた。特に6cmの厚みのおかげで、床では腰が痛くなることはなかった。
さらに、庭キャンプやベランダキャンプでも便利。サーマレストのZライトなどをクッションにする人が多いが、これならひとり1個使えば家さながらの快適な座り心地を味わえる。
筆者はその他に、クルマの座席に置いて使用している。助手席や後部座席に座る際に重宝している。ただ運転席で使用すると、視界やアクセル&ブレーキの足の位置などが変わり、普段通りの運転ができないため残念ながら使用していない。
チェアーパッドの気になったところ
座り心地もよく、デザイン性も申し分ないが、気になったことが2点。1点目が品質表記に記載されていること。そう、洗濯はすべてNGなのだ! 手洗いもドライクリーニングもできないため、衛生面でやや不安が残る。
部分的な汚れについては、中性洗剤を湿らせた布や雑巾などでたたくように取るようにと記載されている。手入れをする場合は、除菌スプレーなどをかけたり、天日干ししたりして定期的にケアをしてあげたほうが良さそうだ。
また、生地がややデリケートのため、一度引っ掻くとほつれが止まらなくなる可能性がある。ペットが使用したらとんでもない事態になりそう。そのあたりの管理も気をつけよう。
家でもキャンプでも快適性は上がったので「買い」なアイテム
難点はいくつかあったが、今まで不快に思っていたところでこのチェアーパッドが活躍してくれるので、トータルで見ると買って良かったと感じている。現在は家で使用する人が増えていることもあり、在庫が切れることがあるそうだ。タイミングを見て、ぜひ試してみてはいかがだろうか。
製品情報
価格:¥2,700+税
サイズ(約):42×42cm
重量(約):427g
素材:生地/コットン、中綿/ポリエステル
構成・撮影/小川迪裕