キャンプへ行けない日々が続くと、今まで以上に外で出かけたく人も多いのでは? 筆者もその一人。しかし、近場には緑があまりなく、デイキャンプをする場所もない。そんな人に、ベランダに人工芝を敷き、手軽なおうちキャンプをしてみてはどうか、と考えた。
準備から購入、設置までをまとめたので、人工芝を検討している人は参考にしてもらいたい。
いま人工芝を敷く人が増えているらしい
今回購入したのは、ニトリが販売する「ジョイント人工芝」。30cm四方のマットをはめて敷く簡単な商品だ。芝はポリエチレンを使用しているが、直線状の2色のグリーン繊維とカールした褐色繊維を織り混ぜ、本格的な芝を表現している。
人工芝はマットタイプとロールタイプの2種類が主流で、後者は広げればすぐに敷くことができるが、ベランダなど限られたスペースの場所ではぴったりのサイズを見つけるのが難しい。そのため、マットタイプは都心に住む人を中心に人気を集めているそうだ。
通販サイトを調べてみたところ、多くのショップで品薄が相次ぎ、商品の到着まで2週間を要するところもあった。
まずはベランダのサイズを測る
では実際に人工芝を敷いてみよう。まずはメジャーを使ってサイズを測る。排水溝や柱、エアコンの室外機など動かせないものがあるので、それを抜いた有効面積(幅と奥行き)を調べる。
今回は26枚必要ということがわかったので、9枚入りを3箱注文。1枚が余る計算だが、もう片側のベランダで使用することにした。
施工時間は30分ほど。行程はつける・芝を起こす、の2つ
はめる方法は簡単で、ジョイント部品をくぼみにはめるだけ。1枚を敷いたら、上から押してカチッとつけていく。この繰り返しだ。はめる際は軽く体重をのせるだけで問題ないので、女性や子供でもつけられるのが嬉しい。
人工芝を敷き終えたら、次は横たわった芝を起こす作業。梱包されている芝は押しつぶされて届くため、芝が寝ている。これを整えることで、見栄えがよく芝らしいふかふかした状態になる。
ポイントは、やや固めのブラシを使い、毛流れとは反対の方向に向けてブラッシングすること。筆者は短い豚毛のものを使用。ただし、強く起こすと芝を抜いてしまう恐れがあるため、あくまで軽く行うようにしよう。
作業を始めて30分で完成! 本物の芝だと手入れが面倒だが、人工芝はメンテナンスが不要で、なおかつ化学繊維でできているので耐久性も高い。ベランダに出るときはいちいちサンダルなどを履いて出ていたが、これをつけたことで素足で気軽に外に出て、在宅ワークや読書などをするようになった。
人工芝を敷く際に気をつけるべきこと
人工芝は手軽にアウトドア感を演出できる頼もしいアイテムだが、考えておかなければならないこともある。
まずは費用面。今回は9枚入りを3箱購入したのは、費用は12,300円ほど。一方でマットタイプの芝生は、ものによるが安いもので10枚1束、1束500円前後で販売されている。今回は26枚必要なので、3束買ったとしても費用は1,500円で、じつにコストは1/10に抑えられる!
また、人工芝は年中青々として風景が広がるが、一方で冬でも同じ景色が続くことになり、季節感を感じない意見もある。ベランダの外は雪が降っているのに、ベランダは緑の芝生……。その点をどうするかも考えたほうがいいだろう。
さらに人工芝のマットタイプはカットができないため、サイズが合わなかった場合は別の場所で使うか保管することになる。ベランダの寸法を間違えたり予想外の敷けない場所が出たり場合のことも考えておこう。
個人的には人工芝でプチアウトドアを満喫できて満足!
思うように外出できないときに、人工芝を敷いていると気分も良くなった気がする。最近はキャンプ道具をベランダへ持ち出し、プチアウトドアも楽しんでいる。ちょっとでもアウトドア気分を味わいたい人は、試してみてはいかがだろうか。
製品情報
価格:1枚 454円+税、9枚入り ¥4,086+税
サイズ(約):30×30×2.6cm
重量(約):4880g
ニトリの公式通販サイトはこちら
https://www.nitori-net.jp/ec/