weberの提唱するライフスタイルとは
「weber(ウェーバー)」は、世界一のシェアを誇るBBQグリルメーカー。特徴的な丸みのあるグリルは誰しも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。このweberのグリルは、アメリカ中部のシカゴ郊外の町で生まれました。
weberのグリルは海洋ブイから発想を得たという丸い形で、熱をまんべんなく行き渡らせます。そして、蓋つきなので煙も出にくく、匂いも閉じ込めます。
家の外でグリルするのが日常というアメリカならではのライフスタイル。日常だからこそ、手間なくおいしく調理したい。そんな人々の思いはアメリカだけにとどまらず、weberグリルは世界70カ国以上で人気を博しています。
weberにはクラシックなチャコールグリルに加え、ガス式、電気式のグリルもあります。今回は、「スピリット II E-310ガスグリル」をもとにご紹介します。
煙が出にくい理由とは…?この機構がスゴイ!
「スピリットII」シリーズ、「ジェネシスII」シリーズなどに装備された「フレーバライザーバー」と呼ばれる機構。三角形のように角度のついた細長いパーツが、焼き網の下、ガス火の上に取り付けられています。これがあることで、脂や肉汁が火に直接落ちないため、煙が出にくくなっています。これが快適すぎる点その1です。
なお、「フレーバライザーバー」を直訳するとフレーバライズする(風味や香りをつける)棒状のもの、ということですが、これは熱せられた「フレーバライザーバー」の斜面を肉汁が流れ落ちるときに香りがたち、スモークするように食べ物に風味がプラスされるということです。もちろん、熱を効果的に網へ伝えるという役割もあり、まさに1つで3役の優れものです。
その他のポイント、注意点は?
「スピリット II E-310ガスグリル」を使ってみて個人的に感じる、さらなるポイントと注意点を紹介します。
・ホーローの蓋の美しい外観と機能性
weberの代表的な蓋の素材にはホーロー加工が施されています。これによって耐久性と手入れのしやすさも加わっています。さっと拭くだけで綺麗さが保てるのはうれしいですね。
さらに、蓋には庫内の温度がわかる「組み込み蓋用温度計」までが付いているんです。予熱の際はどのくらい温度が上がっているか、ひと目でわかりますし、焼きながらの温度調節も蓋を開けずにできるので、まさに大活躍。快適すぎる点その2です。
・網のお手入れが楽!常設ならではの「焼き落とし」とは
焼き網は頑丈な鋳鉄製でホーロー加工もされています。しっかり予熱すればこびりつきはほとんどなく、きれいに焼き目が付きます。
そして、特筆すべきはお手入れ方法。なんと、調理後はお手入れが不要。次に調理する際、焼く前の予熱で完全に炭化させた後、グリルブラシでこすり落とす=「焼き落とす」だけなのです。そうした焼きカスなどは庫内の斜面を滑り、滴り落ちた油などとともに交換式のトレイにたまるようになっています。なんとファンタスティックな構造でしょう。ほぼ手を汚すことなく使い続けることができますよ。快適すぎる点その3です。
・注意点は?
一緒に使用している夫に聞いてみると、以下のようなことが挙げられるようです。
1「雨の日はあまり焼く気がしない」
2「風の強い日は庫内が温まりにくく、熱効率が上がりにくい」
3「ガス残量は重さを計らないとわからない」
ということでした。1、2は通常のキャンプやBBQよりは、一応がんばれば焼ける、という感覚でしょうか。3はプロパン(LP)ガスを使用するガスグリルならではの悩みではあります。(ただし、上位機種ではガス残量までも表示してくれるようです!)
「おいしい」が第一。
どこかで見たスローガンのようですが、このグリルを導入した一番の目的はやはりおいしく焼けること。それに加えて、日常で使い続けるために「クリーンかつイージー、そしてタフ」であるということが、個人的に感じた「快適すぎる」ポイントです。これらはアメリカのライフスタイルから生み出され、向上してきた素晴らしいコンセプトであるといえるでしょう。
基本は蓋を閉めて調理しますが、蓋を開けた瞬間に撮影。蓋はガバッと大きく開くので作業しやすいです。以上、ざっくり使用感レポートでした。
公式HPはこちらです。https://www.weber.com/JP/ja/home/