ソロキャンパーは常に”映える”ご飯をつくらないといけないのか? 答えは「NO」だ。手間と時間をかけた料理はもちろん旨い。焚火系料理も旨い。でも、火の調節や手順などで失敗すると楽しみにしていた食事時間が一転、悲しい時間になることも…。今回も、インスタント食品以上、手の込んだ料理未満で「絶対に失敗しない」「つまみに最高」そんなソロキャンパー向けズボラレシピを紹介します。
絶対に失敗しない理由
今回は先に「絶対に失敗しない」と豪語する答えを先に出してしまいます。料理で難しいのは主に「焼き加減」「煮加減」「味付け」「下ごしらえ」。つまり、これらを全て除外してしまえば絶対に失敗しない。「蒸す」「味付けは完成後市販品で」の2つを実行すれば絶対にうまくできるという理屈になるわけです。どんな人でも美味しくできるので挑戦してみてください!
材料
「キャベキ蒸し」の材料は、名前の文字をひろってそのまま「キャベツ」「ベーコン」「キノコ」だけ。この3つをそろえよう。今回はキノコにシメジを選びましたが、基本的にはなんでも大丈夫です。あとは塩とコショウ。そして食べる時にかける”タレ”があればOK。個人的にはポン酢系がオススメだけど、醤油でも、ごまだれでも、めんつゆでも、シーザーサラダドレッシングでも、そのままでも美味しい。
道具
必要な道具はクッカーと蒸し網のふたつだけ。蒸し網がない場合は、クッカーの内側に入るサイズの網を買って、丸めたアルミホイルをクッカーの角に4つ置き、網がクッカーの底から浮いている状態に置けば同様の働きをしてくれます。
つくりかた
1:ベーコンをカットする
ベーコンをクッカーのサイズに合わせてカットする。今回はカッティングボードの上でカットしているが、購入時のパックのままナイフを入れて切ってもいい。カットするコツは、クッカーの底が丸型の場合は直径の長さでカットし、長方形の場合は短辺の長さに合わせること。
2:蒸し網をセットして水を入れる
クッカーに蒸し網を置き、蒸し網よりも低い位置まで水を入れる。蒸し網と同じ高さ以上に水が入ってしまうと、食材と水があたっているところはただの茹で料理になってしまうので気をつけよう。
3:キャベツを並べる
キャベツを適当な大きさに手でちぎり、平らにならしながらクッカーの一面に並べる。キャベツの硬い部分を並べる場合は、軽く硬い部分を折り平らにしてから並べていこう。
4:ベーコンを並べる
キャベツを並べた上にベーコンを並べていく。ベーコンのサイズが大きかった場合は折り曲げて並べていく。重なる部分をなるべく少なくすると、仕上がりが綺麗でかつ食べやすくなる。
5:塩とコショウをふる
キャベツとベーコンを並べ重ねたあと、塩とコショウを軽くふりかける。どこを食べても美味しくなるように全体に薄めにふるのがコツ。
6:くりかえしキャベツとベーコンを並べ、塩とコショウをふっていく
キャベツ、ベーコン、塩コショウの順番でクッカーの高さになるまで繰り返す。繰り返す時に、一部分が高くなりすぎないようにキャベツの厚さをみながら並べていく。
並べ作業の最後、一番上にキャベツを並べたらギュッと押して平らにならしたら次の工程へ。
7:キノコをのせる
最後にキャベツを並べた段階で、キノコを適当にのせる。キノコはクッカーの高さから飛びだしてしまっても最後に蓋さえできればOK。
8:蒸す
なるべくクッカーがナナメにならないようにストーブの上にのせ、火にかけて蒸す。蒸し上がりのタイミングは、クッカーから蒸気が漏れ始めてからおよそ5分。このタイミングで一度蓋を開けて蒸し具合を確認し、好みの蒸し具合にしていく。蒸し上がりはしっとり系でも、シャキシャキ系でもお好きな具合にどうぞ。
9:好みに合わせてタレをかけて完成
蒸し上がったら、そのままでもいいけどクッカーの蓋の上に網ごと取り出してのせるとボリューム感が出て見た目の美味しさが増します。最後に好きなタレをかけたら完成。ちなみに、キャベキ蒸しは、かっこよく言うと「キャベツとベーコンのミルフィーユ蒸し」といった感じです。お好きな名前でどうぞ召し上がれ!
今回の調理であまったキャベツやベーコン、キノコは、カットしてコンソメと水でスープにしたり、炒め物にしたりと活用しやすい食材なのであまってしまった食材も存分に楽しめます。蒸し料理は失敗がほとんどなく、かつヘルシーで美味しいのでズボラなソロキャンパーにやさしい調理方法です。みなさんも自分にぴったりの蒸し料理を考案してみてください!