コンクリート打ちっぱなしの建物は、モダンでオシャレではあるが、夏は暑くて冬は寒い、という欠点がある。
「芝生を張ると、温度が3〜4度C変わるって聞いて、屋上緑化をはじめたんです」とオーナーの畑中さん。30㎠のプラスチックの枠に土と芝生を入れて置いていくだけでOK。そこにハーブやクローバーなど、好きな植物のタネを播くこともできる。
畑中さん、じつは、アウトドア業界で20年以上働き、大のギア通。自宅兼事務所の屋上で、そんなグリーンを愛でながら、相棒の青木さんとギアを試すこともしばしば。
屋上緑化で実現した居心地のいいコワーキングサイト
「機能的なアウトドアギアは、普段の生活でも使えるモノがたくさんあります。そんなギアの良さを理解するのに、庭というスペースはもってこい」
まさに都会のど真ん中。屋上庭園は休憩所であり、自分たちのWebサイトで取り扱う製品を試す場でもある。
屋上庭園をより豊かにするギア
ミニマムな炭酸水キットや、組み立て式で容易に運べるペレグリンのテーブル、揺りかごのようなenoの新作チェアがおすすめ。
最近のマイブームは手軽に作れる炭酸水。
新作のイスを広げ、アウトドア談義。開放的な野外ミーティングでは、アイデアも自然と溢れ出す。
「アウトドア用品をもっとライフスタイルに取り入れたい。それに、こんなふうに普段から使っていると、災害などいざというときも慌てずに済む」
屋上庭園のさらなる楽しみ方
自然と増えたミントを摘んで、お水にポトリ。
「夜ならお酒かな〜。こんな庭の使い方もありでしょ⁉︎」
(BE-PAL 9月号 2019より)
※構成/大石裕美 撮影/見城 了