ポートランドの森の学校仕込み!
自然と仲良くなる遊びをご紹介
外を歩けば新緑の風が気持ちよく吹く季節。空にはツバメがひゅんひゅんと舞い、土の上には草花がぐんぐん手足を伸ばしています。人間たちの暮らしがスローダウンしてもいつもと変わらないリズム&グルーヴを刻み続ける自然に、たくさんの元気をもらっています。
3年ほど前、当時5歳の息子と3ヶ月暮らしたアメリカ・オレゴン州のポートランドでは、州立公園の大きな森の中にあるシュタイナー教育をベースとしたパーマカルチャー学校に通いました。そこで学んだ小さな遊びの数々は、散歩のついでに自然のかけらをちょちょっと拾い集めてできること。
自然とのつながりを感じて〜、やってみよー!
子どもの方がむしろ得意!?
自然のかけらで「まちがいさがし」
子どもたちと少し歩けば、その小さな手に続々と集められていく草花、小枝、石ころ、BB弾やらガラクタ…いや、タカラモノたち!膨大なコレクションが蓄積されているお宅も少なくはないでしょう。
そのタカラモノの数々を活用できるゲームが「まちがいさがし」です。
<準備するもの>
・平たい竹ザルやシンプルな布など、モノを置くのにわかりやすいキャンバスとなるもの
・タカラモノの数々
(子どもの年齢によって、数やバリエーションを変えてみてください)
遊び方はとっても簡単。
1. タカラモノを集める
2. タカラモノたちをキャンバスの上に配置する
3. 親(問題を出すひと)を決める
4. 親がキャンバスの上からタカラモノを1つ取る
5. さあ、なにがなくなったかな?さっきと違うところを見つけよう!
タカラモノを徐々に増やしていったり、キャンバスを広げたり、取るタカラモノの数を2つ、3つと増やしていったり。子どもたちの記憶力はなかなかのもの。おとなにとってはハードな脳トレです。楽しんでください!
足元に広がる小さな宇宙を見つめる
「#しぜんうちゅうマンダラ」
「まちがいさがし」からの流れでもう一つしたい遊びが「マンダラづくり」。わいわい大騒ぎしたあとにちょっとクールダウン。今度はひとつひとつの自然のかたちをじっくり見つめていきます。
ただただ並べていくだけでも十分美しいけれど、小さなルールをつくることであら不思議!「マンダラ」が浮かびあがってきます。
子どもたちには「同じかたちを2つか4つ持ってきて〜」と伝えるのがわかりやすいかも。気づくと子どもよりもおとなが熱中していること間違いなし!お互い集中できるように、別々のキャンバスで楽しむのもいいですね。
一斉に咲きはじめたドクダミの花や、パクチーの花も添えて。できた〜!と叫んだときには、わが家の小2男子はすっかりどこかに消えていましたが…
ちなみに、マンダラづくりはお友達とワイワイやっても楽しいです。心置きなく出かけられるようになったら、森の中でも、海岸でも。他のひとの置き方にインスパイアされながらの共同作業もまた違ったおもしろさ。できあがるマンダラはどんどん大きく、複雑になっていきます。
料理の途中、まな板の上に生まれるマンダラ。
ご近所散歩で拾った石ころだけでつくるマンダラ。
畑や家庭菜園にまく種で、土の上に広がるマンダラ。
足元の自然に目を凝らし、自然と自分の中に共鳴する小さな宇宙に触れるひととき。どんなマンダラができあがったか、みんなで見せ合いっこしませんか?