道具をつかうのが大好き!
子どもたちとトントントン
子どもたちって道具をつかうのが大好き!野外自主保育の子どもたちとの遊びの時間や、各地でワークショップを実施する中で、トンカチやノコギリ、火ばさみなどが登場するやいなや「わたしも!」「オレも!」と、道具類はいつも大人気。持ったら最後、なかなか離しません。
3年ほど前、当時5歳の息子と3ヶ月暮らしたアメリカ・オレゴン州のポートランドでは、州立公園の大きな森の中にあるシュタイナー教育をベースとしたパーマカルチャー学校に通いました。毎週水曜日には工具をつかって木工に没頭できる時間があり、それぞれがじっくり「しーーーん」と集中して作業していたことを思い出します。
雨の多い季節、オープンキッチンの屋根の下で雨宿りをしながらみんなで楽しんだ、トンカチをつかってできる超・お手軽な染めもの体験。勝手に題して「トンカチおえかき」をご紹介します。
カラフルな草花を集めて、さあはじめよう!
散歩をすれば次々と子どもたちの手に吸い寄せられてくる草花。今日はちょっと意識して、その”色”に注目し、カラフルな草花や葉っぱ、木の実を集めてみましょう!
<準備するもの>
・カラフルな野花、草、葉っぱ、木の実などの素材
・トンカチ
・白い布(白い方が色がきれいに出ますが、淡い色の布であればOK)
・下に敷く板やブロックなど硬くて平坦なもの
小学生ともなればトンカチづかいはお手のものだと思いますが、未就学児、特に小さいお子さんがトンカチをつかうときは十分にご注意くださいね。しっかり見ていてあげてください。
1. 絵の具の素材を集める
2. 板の上に絵の具の素材を置き、布をかぶせる
3. 上からトントントン!
布の裏には素材の “出がらし” が残っていますが、まずは気にしない。どんどん続けていきましょう。
意外な色が出る植物もあれば、ただうす〜いシミができる植物も。ひとつ、ポイントとして、キイチゴやヘビイチゴなど葉っぱがついた木の実は緑の部分を外すと実の鮮やかな色が出ますよ。
白いキャンバスに浮かび上がる
季節を感じるオリジナル・パターン
こうしてトントンカンカンやっているうちに、白い布はあっという間にいっぱいに。野花が咲き乱れる草原を走り回ったらこんなワンピースに!と言いたくなるような、絵本『わたしのワンピース』に出てきそうなパターンが浮かび上がってきました。
野花なので、何度も洗濯すると薄れていってしまうと思いますが、布の裏についた “出がらし” を落とすためにも水洗い。それくらいでは色は落ちません。
ポートランドの学校では、丸く切った布にトントンおえかきをして、周りを太い針と糸でステッチ。ぎゅっとしぼってプランターカバーにしました。
お弁当箱の包みやバンダナにするもよし、ガーランドにして飾ってもかわいいですね。ある日の記念として額に入れても素敵なアートになりそうです。いざ、草木染めをしようと意気込むと、準備もなかなか大変ですが、これはとってもお気軽にできる “なんちゃって染めもの” 体験にもなります。
ぜひお子さんと一緒に、トントンカンカントントントンっと、季節によって移り変わる色あいを楽しんでみてください!