名古屋のアウトドアショップ「mountain mountain factoy」のおすすめ焚火&キャンプ道具5選
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    2020.06.24

    名古屋のアウトドアショップ「mountain mountain factoy」のおすすめ焚火&キャンプ道具5選

    私が書きました!
    名古屋在住ライター
    山本修二
    1963年東京生まれ、名古屋在住。自転車が得意なフリーランスライターとして、本誌を中心に25年以上東京で活動。2015年に名古屋へ移住し、スポーツバイクの輸入代理店に勤務。2019年12月に再びフリーランスとなり、アウトドア遊びのパラダイス=名古屋から、ディープな情報をお届けします。著書『スポーツ自転車でまた走ろう』(技術評論社) http://yamabon.jp

    東京、大阪、そして、海外からもわざわざ訪れる名古屋の名店

    売れるアウトドアショップの新形態を垣間見た 

    名古屋市のほぼ中央に位置する昭和区。市道空港線沿いの角地に、2017年6月にオープンしたのが『mountain mountain factoy』だ。味のあるレトロな建造物をリノベイトした店舗は、欧州にある雑貨屋のような趣がある。店の前に立つだけでも、センスの良さを感じさせる。

    決して広いとはいえない店内。しかし、物欲を刺激する道具が雑貨店のように並んでいる。

    いざ店に入ると、目の前に焚火台やランタン、薪などが所狭しと鎮座している。壁には、年代物のランタンや、斧などをディスプレイ。ここがアウトドアショップであることには間違いないが、いったいどのようなテーマで商品をセレクトしているのか? 代表の山口慎也さんに聞いた。

    「自分が使って『いいな』って思った商品だけを置いてます。国内のガレージブランドの商品もあれば、直接海外から買い付けてきたヴィンテージもあります。オリジナルの商品もあるんですが、入荷すると一瞬で売り切れちゃうんですよ。キャンプというより焚火の道具が中心です」

    なるほど。店の入口近くに焚火グッズが鎮座していたのは、そんな理由だったのだ。見たこともないガレージブランドの商品から、丁寧にレストアされたヴィンテージ品まで、個性的なアウトドア用品が目を楽しませてくれる。

    年代物のランタンの在庫も豊富に揃う。ヴィンテージ品は、年に4回、海外に買い付けに行って仕入れるそうだ。

    機能的で見た目も美しい。おすすめの道具5選

    1.asimocraftsの焚火台=takibi_no_ashi

    「いつもは、焚火台ももっと在庫があるんですが、前の週末にだいぶ売れちゃって。今あるもので、一番のオススメは、asimocraftsのtakibi_no_ashiです。ステンレス製の5枚の板を組み立てる焚火台なんですが、持ち運びやすさはもちろん、組み立てが簡単で、専用の風防(別売)を載せると調理用としても使えます。便利ですよ」

    「造形的な美しさや、燃焼効率までよく考えられています」という、takibino_no_ashiは24800円(税別)。専用ケース付き。

    2.グレンスフォッシュの斧

    焚火につきものの薪。バトニングで使うナイフがないなぁ、と思い聞いてみた。
    「僕は、焚火をするためにキャンプをしているようなもの。そんな感じなんで、薪割りもナイフじゃ効率悪くて。斧でスパンッて割った方が早いし気持ちいいじゃないですか。斧にもいろいろあるけれど、うちではスウェーデンのグレンスフォシュというブランドだけを置いています」と、壁に掛けられた斧を手に取って山口さんは話した。

    スウェーデンの職人が作った斧で薪を割る快感

    職人が1本1本ハンドメイドするため、決して安くはないが、その切れ味を知ってしまうと、ほかの斧は使えなくなるそうだ。この斧の愛用者の中には、まるで調理ナイフのように使いこなし、料理までこなす猛者もいるとか。しかも、刃の部分には、製造した職人のイニシャルが刻印されている。なんともマニア心をくすぐる商品だ。

    グレンスフォシュの斧は、用途に合わせて選べるよう揃えている。17600円(税別)から。「僕は焚火でしょっちゅう使うから、長いやつを愛用してます」と代表の山口慎也さん。

    1本1本、表情が異なるグレンスフォシュの斧たち。用途に合わせた種類があるので、主な使い方を話してベストなものを薦めてもらおう。

    3.村の鍛冶屋のペグ 

    「キャンプで一番大事なのはペグ。丈夫で、どこにでも打てて、しっかりとテントやタープを張れる。そして簡単に抜ける。そんな機能性を満たした一番信頼できるのが、このペグなんです。ペグって、普通、断面が丸いじゃないですか。これは楕円なんです。だから、土に刺した時にクルッって回らないから抜けにくい。逆に抜くときには、90度ひねると隙間ができてスッと抜けるんです。新潟の燕三条の職人さんが作る名品です」

    ペグはキャンプの命。機能的かつ信頼できる燕三条製がベスト

    村の鍛冶屋のペグは、1本300円(税抜)から。長さ、色、素材によって価格は異なる。店内には、山口さんが使っているペグも置いてあり、色の落ち具合なども確認できる。

    4.およそ100年前のヴィンテージランタン

    店内には、コールマンなどおなじみのヴィンテージランタンが豊富に揃っている。山口さんが、とくにオススメというのが、この2つ。レールロードランタンは、昔、アメリカの鉄道事業者が使っていたプロ仕様。かなり希少なものという。独特の造形が魅力的。しっかりとレストアされているため、今でもちゃんと使えるそうだ。

    アメリカで買い付けたという約100年前のレールロードランタン。左は、約3万円。右は要相談。

     

    5.mountain mountainのロゴ入りグッズ

    BONFIRE GO OUTSIDEのジャグカバー、INAVANCEのライトやポーチなどのコラボグッズ、ロゴ入りブラックシェラカップなどのオリジナルグッズは大人気。運が良ければ、出あえることもある。商品によっては、スタッフですら購入できなかったものもあるとか。 

    これらは、お店のロゴが入ったコラボグッズたち。入荷すると即売り切れるというものばかり。見つけたら、迷わずレジへ。

    テントやクッカーも一味違う道具が並ぶ 

    店内には、クッカーやテントもある。テントは、NEMO、MSR、HILLBERG、クッカーは、Trangiaを中心にラインアップ。銅を使ったFIRESIDEやEagleのケトルなど、キラッと光るピカピカの道具が物欲を刺激する。

    「普段はネット通販もやってないから、店に来ていただかないと買えない商品ばかりなんです。人気の商品は、あっという間に売り切れます。次に来ていただいた時にはない、なんてことはざらにありますから、気に入ったら、即、買ってください」

    テントは、厳選した商品を少量だけ在庫している。

    クッカーなど調理グッズを置くコーナー。ヴィンテージは、非売品のディスプレイ用もあるので注意。

    地元・東海エリアはもちろん、東京、大阪、なかには海外からやってくる方も少なからずいるという。山口さんの経験とセンスによって選ばれた道具たち。秘められた作り手のストーリーや、選んだ山口さんの思いを聞いていると、すべて欲しくなってしまう。こんな店で買った道具を使えば、今までのキャンプとは違った世界観を演出できるに違いない。 

    【店舗情報】
    mountain mountain factory

    愛知県名古屋市昭和区白金2-14-5
    TEL:052-881-1006
    営業時間:12:00~20:00(平日)、10:00~19:00(土、日、祝日)
    定休日:木曜日(祝日の場合は営業)
    https://www.instagram.com/mmf_tools/

    構成/山本修二

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