
ストライプのタープはテラス用のサンシェードを流用。ネットでサイズオーダーが可能で、大雨でなければ撥水性も問題ないそう。
料理のはかどる個性派キャンプスタイル
人とは違ったスタイルを追い求めるうちにギアを自作するようになった……そんなキャンパーはきっと多いことだろう。小山弘晃さんもそのひとりだ。
「キャンプを始めた当初はアウトドアショップで売っている定番ギアを使っていたんですけど、ノルディスクの『レイサ』というテントを買ったことがきっかけでギアにこだわるようになりましたね。ウッドのテーブルやキッチン台を自作してもっと独自性を出そうと」

車のデッドスペースを活用。FJクルーザーの大きなバンパーに板を載せ、L字型のキッチンスペースとして活用。車内の左奥には食器入れ、リアゲート部には調味料を収納できる棚も設置してある。
もともと登山を趣味にしていたが、ギアを自作するようになってすっかりキャンプにのめり込むようになったという。
「最初のうちは誰かが作ったものを真似してましたが、それだとサイトの雰囲気も似てきてしまうんですよね。いまはインテリア雑誌からヒントを得たり、自作ギアをテストしつつ、次の作品の構想を練るようにしています」

その場で作った感じが面白い。拾った生木を用いて製作したブッシュクラフト風焚き火スタンド。やや強度が不安ながら雰囲気が良いので気に入っているそう。

切断した生木を埋め込みナットと蝶ネジで固定。もし破損しても簡単に修理できる。
設営から料理まですべて弘晃さんひとりでこなす。そのため、車中泊仕様にカスタマイズした車を組み合わせたキャンプは、利便性とオリジナリティを兼ね備えた理想のスタイルなのだ。

ビーコンライトやイワタニのカセットコンロ、オピネルナイフ、さらにウェットティッシュの蓋まで塗装し、アンティーク調に統一。

もともとピンク色だったというイワタニ・カセットフー。内部までしっかり塗装。

金属部分は下地にプライマーを吹いて塗料の食いつきを良くしてから塗装する。
「車に連結して使うスランバージャックのタープってあるじゃないですか。インスタであれを見てカッコいいと思ったんです。タープはデザインを重視してテラス用のものを流用していますが、いまのところ対候性も問題ないですね。ポールも手すり用の丸棒から自作しています。トランク部をキッチンとして使うアイデアも海外のインスタからインスピレーションを得ました。FJクルーザーはバンパーが大きく出っ張っているのでここに板を載せればテーブルとして活用できるな、と」

塗装と真鍮ネジでアンティーク調に変身。コールマンのアルミローチェアはひじ掛けを杉材で製作し、ウォールナット色にした。市販品もオンリーワンのアイテムに。

金具などはターナー色彩の「アイアンペイント アンティークゴールド」で塗装。
小山さんは市販のキャンプギアも上手くアレンジし、統一感のあるサイトを演出している。
「仕事の関係で塗装はお手の物です。色を変えてビスをホームセンターで売っている真鍮のものに交換するだけでぐっと雰囲気が良くなりますよ」
小山弘晃さん(37歳)
早智さん(35歳)
莉七ちゃん(2歳)
弘晃さんの職業は塗装工。理想の車中泊スタイルを追求中。得意なキャンプ料理はパエリア。末っ子の光莉ちゃん(0歳)は残念ながらお留守番。Instagram @hiro5795hiro
(BE-PAL 10月号 2019より)