インタビュー「COFFEE COUNTY」代表・森崇顕 – 前編では、
森さんが3ヶ月間ニカラグアの農園に住み込みで滞在し、
「農作業を通して、コーヒーづくりを学んだ」というお話や、
「スペシャルティコーヒー, シングルオリジン」へのこだわりについて伺いました。
「産地を知ってローストした豆を提供することは、ワインと同じくその豆のことをより深く知って、最大限に表現することができると思う」
という考えから、いよいよ『cafevino』の話につながります。
ボトル入りのコーヒー『cafevino』を作った理由
「“コーヒーもワインのように作り手や土地が表現されるべき”。
そんな思いから始まったのが『cafevino』です。
産地の農園を訪れて、木々を育てる人々やたくさんの仕事を学び、食生活や文化を感じる。
自分たちがきちんと自信を持って伝えていけるコーヒーだけが『cafevino』になります。
独自のロースティング、抽出により豆の個性を引き出し、ボトリングまで最新の注意を払っています。
ラベルは、農園で感じたイメージを込めてデザイン。
また、ワインボトルのラベルのように、コーヒー農園の名前を入れています。」
『cafevino』のコンセプトしかり、
ラベルやパッケージのデザインも、森さんが豆の産地などからイメージを考え、
パートナーの江口さんがデザインに落とし込んでいる徹底ぶり。
デザインも自分たちで制作し表現しているという、
こだわりとセンスも素晴らしい!
最初の『cafevino』の販売を開始したのは、焙煎場をオープンさせた2013年11月。
試作から完成まで1年ほどかかったそうだ。
最初にリリースした2本は、森さんが滞在したニカラグアの
「エンバハーダ農園」と「カサブランカ農園」の豆を使用したもの。
どちらも農園主は、セルヒオさん。
セルヒオさんのコーヒーに対する情熱を帰国した森さんがボトルに詰め込んだ。
「cafevino」は、現在までに7種リリースされている。
昨年、限定生産でリリースされた『cafevino EXPERIMENT』ができた経緯
同じ久留米のSHOP『PERSICA』との協同による限定ロットです。
従来の『cafevino』のコンセプトから離れ、“実験”の名の通り、
初めてブレンドコーヒーに挑戦しました。
ケニヤのキリニャガ(Washed process)と
エチオピアのイルガチェフェ(Natural process)を
半分ずつブレンドしています。
アフリカ同士でありながらも、収穫後の乾燥プロセスや
ローストプロファイルの違いにより、異なる風味を持った2種が
実験的な反応を示し、重厚な赤ワインを思わせるカシスやクローブのフレーバー、
完熟イチゴのようにふわりと香る甘さを醸し出しています。
また、ラベルのアートワークは、アーティスト『RYUJI KAMIYAMA』さんに依頼しています。
“実験”というコンセプトのもと表現されているアートラベルになりました」
HP blogより / 『cafevino EXPERIMENT』artwork by RYUJI KAMIYAMA
“実験”により誕生した『cafevino EXPERIMENT』は、アフリカの大地のパワーを存分に吸収した
コーヒー豆の風味と味わいが見事にブレンドで表現されている。
今後の目標
「今は、焙煎所を切り盛りするのが一番ですね。新たに1965年製造のドイツ製「PROBAT」の焙煎機が入って、
1回で今までよりも多くの豆が焼けるようになりました」
1965年 ドイツ製「PROBAT」焙煎機
「COFFEE COUNTY」には、森さん、江口さんのコーヒーに対する愛情が凝縮されていた。
そして、このサイトでも『cafevino EXPERIMENT』を購入して頂ける運びになりました!
特製ボックス入りで、グラスとセット。
グラスに注いで、ワインのように味わっていただきたい。
ギフトにも、オススメ。
無くなりしだい販売終了、お早めに!(現在は終了)
< info >
「COFFEE COUNTY」のコーヒー豆は、地元の久留米や博多以外にも、全国でお求めいただけます。
東京では、六本木『COFFEE KIOSK ROPPONGI – BE A GOOD NEIGHBOR』などで、飲むことも可能です。
WEB通販も。
代表・森崇顕(もり たかあき)
補佐・江口啓太郎(えぐちけいたろう)
〒830-0015 福岡県 久留米市蛍川町10-5
11:00 – 18:00
close / 祝日
tel:0942-27-9499
fax:0942-27-9499
info@coffeecounty.cc
◎文=北村 哲