どうも。どうも。
最近ライブ行ってます?
フェスシーズンでもないし、期末で仕事はバタバタだし、ライブに行ってる余裕なんてないぜ!! って方も多いでしょう。
でも、仕事が終わったらコートの襟を合わせてそそくさと家に帰りたくなるような気候がやっとゆるんできて、なんだか夜の街に繰り出したい暖かさになってきましたね。
『b*p』編集部も春めいてきた陽気に誘われ、“クラ部活動”などと称してみんなでライブに行ってきました。
編集部公認の“クラ部”なので、仕事を早めに切り上げても、何の後ろめたさもありません。平日夜7時、渋谷のライブハウス「www」へ全員集合!
今日のお目当ては、昨年のフジロックにも出演した若手注目株、「Taiko Super Kicks」(タイコ・スーパー・キックス)です。
この日は彼らの新譜のリリースパーティーだったのですが、まずはオープニングアクトとして、「井手健介と母船」というバンドが登場。
正直、ノーマークだったのですが、これがすばらしかった!
8人編成のバンドなのですが、メンバーは、「森は生きている」や「王舟」のライブでも演奏しているスゴ腕ぞろい。
細かーいとこまで練り込まれたサウンドは、いやー、凝ってます。ちなみにフロントマンを務める井手健介さんは、「爆音映画祭」で有名な吉祥寺の映画館「バウスシアター」で働いていた経験もあるそうで、なんだか映画を見ているような物語性のあるステージでした。
(その後、王舟さんのライブ@恵比寿リキッドルームで井手さんとばったり遭遇しまして、初対面のご挨拶をいたしました。近いうちに『b*p』にご登場いただいちゃうかもしれないので、ご期待ください!)
さて、閑話休題。
お酒もいい感じに入ってきた頃に、本日の主役である「Taiko Super Kicks」が登場です。
で、のっけから、樺山太地さんのギターソロが炸裂!
ギュインギュイン飛ばします。
音源で聞くよりもずっとバンド感を強く感じるサウンドで、家で聴くのもいいけれど、やっぱりでかい音で生で聴くっていいよなあと再認識させられます。
途中、ボーカルの伊藤暁里さんが忘れ物(カポ)をとりに行くと、ベースの大堀晃生さんが「いつもこうなんですよ」と突っ込むシーンも。
メンバーの性格と関係性が滲み出るような場面を目にすると、なんだかバンド愛が深まりますね。
新作のタイトル『Many Shapes』を体現するかのような、4人ともまだ若いけれど幅広い音楽を消化してきたであろう音に気持ちよく酔わせてもらった、たっぷり2時間弱のステージでした。
伊藤さんには、先日の『b*p』復刊一発め(vol.9)でも、お気に入りのパーティーミュージック(吉田美奈子、マイケル・フランクスほか)を紹介してもらっているので、お手持ちの方はチェックしてみてください(第3特集「あったかい音楽100」)。
その人がどんな音を好むのかを理解してから音源を聴くと、またちょっと違った音に聴こえてくるはずです。
ライブが終わったのは10時ころ。
いい音を浴びて高ぶった気持ちを、ライブの感想と美味しいものをツマミにちょろっと1杯ひっかけて落ち着かせ、終電前には余裕を持って家路に着く。
こんな大人な平日の夜を過ごせるクラ部活動。
皆さんも来週あたり、仕事帰りにどうです?
【b*pライブ探検部 #1】
・とき:2016年3月10日
・ところ:渋谷WWW
・出演:井手健介と母船、Taiko Super kicks
◎この日の探検部キャプテン&文=池田 圭
»【b*pライブ探検部#4】 「Homecomings」はこちら!