海BBQ、山BBQ、庭BBQもいい。
でも、いまいちばんおもしろいのは「畑」でやるBBQ。そう、名付けて「ファーム・バーベキュー」。
とれたて野菜をその場で食べる。究極の地産地消! というわけで今回、b*p編集部で「ファームBBQ」に出かけたのは、かの村上春樹さんも住んでいる神奈川県大磯町。海と山にめぐまれた素敵な町のはずれにひろがる「まるしん農園」だ。
土から抜いた新鮮な無農薬野菜をサッと洗って、そのままグリルへ。フレッシュすぎる野菜は、上等な肉にも勝るのではないかという仮説のもと、今回はお肉ナシのベジタブルBBQに臨んだ。
「まるしん農園」の二宮祐子さんは、農業に従事しながら、自分の畑で採れた野菜などを使って、ケータリングやイベント出店など、料理家としても活動している。新鮮野菜を売るだけでなく、その使い方も熟知しているプロフェッショナルなのだ。
シンプルに炭火焼きした野菜は、みずみずしく、とても滋味深い。だって10分前まで、土のなかにいた野菜なのだ。
「土から抜いてすぐだと、香りがとても強いんです。火にもエネルギーがあって、自然の恵みをたくさんいただいている気がします」と二宮さん。
BBQというと、どうしても肉々しいイメージになりがちだが、おいしい無農薬野菜でも十分に堪能できる。「野菜だけでも意外とおなかいっぱいになるね」という参加者の声。
今回畑に持ってきたのは、UFOみたいなデザインがかっこいい『スインググリル』。ミニテーブルやトング掛けなど、かゆいところに手が届いて使いやすい。「炭の始末も簡単!」と好評だ。
食後はテーブルを軽く片づけて、なんと卓球! じつはこのテーブル、『ミニ卓球台セット』なのだ。
急遽、開催された卓球大会だったが、食後の軽い運動のつもりが、意外とみんな必死。本日のシェフ・二宮さんも、まさかの展開に汗だくだった。
土の香りをかぎ、手でさわる。五感をフル活用して、そこで育った野菜をいただくと、大地まるごと取り入れている気分になれる。近所の畑でアウトドア。これ、ぜったいアリではないかと。
日本全国の農家のみなさん、そして市民農園のみなさん。畑の端っこをちょこっとでよいので、お友だちやご近所さんに解放してください。よろしくおねがいいたします~!
※構成/大草朋宏 撮影/田渕睦深 スタイリング/北村 哲 撮影協力/まるしん農園