「コーヒーコレクションaround神田錦町2017春編」のリポートもいよいよ最終回です。
リポートその1(バリスタ編)、その2(来場者編)、と続いて、最終回は、コーヒーコレクションに毎回出店されている「BOOK TRUCK」の三田修平さんに「コーヒー×インテリア」をテーマに本をセレクトしていただきました。
なぜ、インタリアなのかというと「コーヒーが、今は、ライフスタイルの一部になっているから」と三田さんは言います。
「2016年ぐらいから、外に飲みにいくものというより、自宅で淹れるものという認識が強くなったように感じます。コーヒーを飲むことは、特別なことではなく、日常にある存在。そのせいなのか、コーヒー周辺のライフスタイルを紹介する本が増えているんです」。
喫茶店のインテリア、建築、コーヒーのデザインなど、コーヒー好きは、その周辺にこだわることが多い。コーヒーを淹れる環境をつくることが、おしゃれなライフスタイルにもつながっているのかもしれません。
というわけで、三田さんセレクトの5冊をご紹介します!
1
『喫茶とインテリア WEST-喫茶店、洋食店33の物語』 BMC 大福書林
居心地のいい喫茶店には、インテリアや建築へのこだわりがある。さらに、長い時間をかけて作られた雰囲気もプラスされて、独特な味わいもあります。個人経営の喫茶店・洋食店のインテリア・建築的魅力についてを伝える写真集。大阪府・京都・和歌山・兵庫の老舗店から、知られざる名店まで、33店が紹介されています。
https://daifukushorin.stores.jp/
2
『COFFEE LOVERの暮らす部屋 (別冊PLUS1 LIVING) 』 主婦の友社
コーヒーショップのようなインテリアの家に住めたら。そんな夢を抱えている人も増えたのでは? この本では、無垢板の無骨なカウンターやテーブル、ヴィンテージのチェア、インダストリアルな照明、メニュー黒板、ポスターなど、憧れのコーヒーショップに置いてあるようなインテリアのつくり方が紹介されています。レッツDIY!
3
『カフェ・グラフィックス & インテリア スペシャルティ・コーヒーライフ」 グラフィック社
コーヒーの質にこだわるだけでなく、おいしそうに見えるデザインやセンスのある個性的なインテリアを売りとして、ブランディングに成功した世界の57軒の店舗を紹介。コーヒーによって開拓されたさまざまななデザインとコンセプトが感じられます。
4
『美しい建築の写真集 喫茶編』 竹内厚 パイインターナショナル
明治、大正の近代建築から60〜70年代のモダニズム建築の美しい喫茶店・ホテルのラウンジを特集。建物の内観と外観、さらに窓や柱・照明・家具など細部の見どころを美しい写真とテキストで紹介しています。
5
『Pen』コーヒー特集 CCCメディアハウス
「コーヒーと暮らす家」特集。コーヒーをこよなく愛する人々は、自分で自家焙煎をしたり、リビングをカフェとして開放したり、とっておきのコーヒースペースのあるカフェのような暮らし。コーヒーラバーの生活が見られる号です。 インテリア・スタイリングや、飾りたくなる美しいツールなども紹介されています。
5冊の本をもとに、さらに「コーヒーとの暮らし」を充実させてみたくなりました。
まずは、いいドリッパーと、いいミルを買うことから! かな。
【PROFILE】三田修平さん
2012年に移動式本屋「BOOK TRUCK」を始動し、13年には横浜の大倉山に「BOOK APART」をオープン。さまざまなイベントに参加し、新しい形で本の販売に関わる。
https://www.facebook.com/Booktruck/
→「コーヒーコレクション」リポート1(コーヒーショップ&バリスタ編)
文=中山夏美 撮影=松井郁美