「ソマビト」は、京都府福知山市に住む岩城四知さんと伊東和哉さんが立ち上げたガレージブランド。
たまたまお互いの子どもたちが通う幼稚園のクリスマス会で
サンタクロースを一緒に演じたことがきっかけでふたりの交流が始まったというから、
出会いとはどこに潜んでいるかわからない。
岩城さんの「創造性豊かな人を育てたい」という思いと、
伊東さんの「山と人をつなげたい」という思いが重なり、ブランドが誕生した。
使う素材は、地元・福知山のヒノキ。
「ソマビト」という名前も、きこりの古い呼び方である杣人(そまびと)から発想を得た。
ククサとは、北欧のラップランド地方に住むサーメ人に古くから伝わる手づくりマグカップのこと。
贈られた人に幸せをもたらすと言い伝えられている。
贈るということの大切さ。ソマビトはそれを、“自分の手を加えること”に見いだした。
だからこのククサは完成品ではない。60%程度までできているが、フィニッシュは自分で行う。
内側は耐水処理も施された完成した状態。
外側をナイフで削り、付属の紙やすりで磨き、最後はオリーブオイルなどで仕上げる。 手を加えているときは、子どもなのか、親なのか、祖父母なのか、
贈る相手のことを思い浮かべてみる。そうすれば、自然と形が決まってくる。
心を込めるというのは相手を思うこと。
もちろん自分用につくってもいいが、ぜひ、誰かに贈ってほしい。
【スペック】
ククサカップ(半完成品)、まな板、紙やすり、取扱説明書のセット。
ククサカップは約幅16(ハンドル含む)×奥行き8.5×高さ7cm、約135g。溝水容量150ml。
まな板は約縦12×横21×厚さ1.4、約155g。
紙やすりは80番、120番×2枚、240番、400番の計5枚(1枚あたり縦7×横8)。
ヒノキ(京都府産)。日本製。
【「ククサ」とは?】
「ククサ」は北欧のラップランド地方の先住民であるサーメ人に伝わる木彫りのマグカップです。ククサを贈られた人は幸せになるという言い伝えがあります。サーメ人の伝統では、子供が産まれた時に、親が子供の幸せを願いながら作ります。子供の時はミルクを飲むときに。大人になるとコーヒーやお酒を飲むときに。
【KYO-KUKSAの素材】
KYO-KUKUSAの材料であるヒノキは京都府北部の山々や森で育てられたものです。戦時中に伐採しつくされた山々を取り戻そうと私たちの先人が何百という苗木を担ぎ、来る日も来る日も植林してくれたおかげで現在の豊かな森があります。また森を健康な状態に保つために間伐という作業が行われます。この間伐材を使うことが森を元気にすることの小さな役立ちとなります。