コロナ禍で人との接触を避けなければいけない中、キャンパーの中には山林を自ら購入しキャンプを楽しむ人もいる。そんな人向けに山林の一部を年間契約でレンタルできる「YAMAKAS(ヤマカス)」というサービスをご存じだろうか。YAMAKAS では2021年5月より広島と大分の山林レンタルをスタートし、8月19日より関西初となる奈良県での借り手募集を開始している。
レンタルの利益により山林の整備や管理を進めることを目指す
日本の国土のうち約3分の2は山林だが、YAMAKASを運営するメディコム株式会社によると、うち58%は個人や企業が所有する私有林だそう。だが現在は持ち主であってもその山林に行ったことがなく、自分の山林がどのような状態か把握していないことも珍しくないという。山林の見回り・管理が十分にできず、それが昨今の台風などで土砂崩れや洪水が起きる原因の一端にもつながっているのだ。
そこでメディコムでは私有林の一部をプライベートキャンプ場としてキャンパーに貸し出すことで、山主に収益を提供。その収益を持って山林の整備を行なってもらうことを目指している。
レンタルを希望する人はまずYAMAKAS公式サイトにアクセスし、希望の場所にエントリーをする。その前に内覧希望の人は内覧会に参加することも可能。1つの場所に複数のエントリーがあった場合は選考があり、利用が確定した人は申し込みフォームと決済URLが送られてくる。使用料の入金と申込が完了したら、手続きは完了だ。
利用料金は場所によって異なるが、例えば「奈良県五條市 ヘリポート跡プライベートキャンプ場」であれば月々の使用料は1万5400円(税・手数料込)。現在登録されている山林をみる限り、だいたい月の相場は1万4000円~5000円代といったところだ。また場所によっては年間契約できるところもある。
ちなみに山主がYAMAKASを利用することのメリットとしては、サイトに掲載する上での固定費は不要。登録後はキャンパーに無料でPRページも作成してくれる。山の保守管理を行なっている「山守」とも提携しているので、レジャー利用以外の活用提案も実施しているという。
YAMAKAS
https://yamakas.jp/