2021年6月12日(土)13日(日)の二日間、青海(あおみ)展示棟にて行なわれた「東京キャンピングカーショー2021」。徹底した新型コロナウイルス対策のもと、延べ6,254人もの来場者で賑わった。
移動しながら車内に泊まれるキャンピングカーは、人との接触をできるだけ避けて旅することができ、また、テレワークやワーケーションなども行なえる。言わば“新生活様式”のライフスタイルにマッチした乗りもの。来場者の数からも注目度の高さがうかがえる。
東京キャンピングカーショー2021で、キャンピングカーオーナーの夢を見る!
いざ、キャンピングカーの購入を考えた場合、自分の目で見て触れて、できるだけ実車を見比べたいもの。とはいえ、キャンピングカーの専門店は全国各地にあるため、“見て触れて、比べる”こと自体がなかなか難しい。そのため、東京キャンピングカーショー2021のような大型イベントは、キャンピングカーオーナーになりたい人にとって絶好のチャンス。本誌クルマ担当の早坂も、「キャンピングカーオーナーになる!」つもりで、数多の展示車両の中から気になるものを選んでみた。
まるで走るリビングのような「ハウベル」457万6000円(展示車両)
ハイエース・ロングDXをベースにしたビークルのバンコンモデル。前部にはコンパクトにまとめられたギャレー、後部にはベッドにもお座敷にもなるダイニングスペース。シンプルな分、荷物が積み込みやすく、アウトドアギア類も難なく持ち運べそう。キャンプ場でタープを張って、キッチンや青空リビングを設営し、寝るときはクルマの中で。もちろん、テレワークや打ち合わせなどの仕事も可能だ。
おしゃれな室内が魅力的「ラクネル・バンツアー」523万6280円(展示車両)
メディオが手がけるハイエースDXベースのバンコン。対面ダイネット、全面ベッドにもなるシートアレンジは、使い勝手十分。インテリアのアクセントにウッドテイストを取り入れるなど、おしゃれ感が目を惹く。後部にはチャイルドベッド(オプション)ほか、シンク、シャワーも付いており、家族での長旅でも快適に過ごせる。デザインはもちろん、機能的にも「海へ旅したい」と思わせるクルマだ。
広い! 絶対快適な、フルスペックモデル「バンビー」参考出展
トヨタがキャンピングカーのベース車両としてビルダーに展開しているカムロードを使用したキャブコン。高さ2000cm、幅1940cmのボディは、車内がとても広々としたつくり。4人がテーブルを囲めるダイネットに、リヤ2段ベッド、バンクベッド、フロアベッドなど、7人乗り/7人就寝が可能。また、クーラー、ヒーター、ボイラー、シャワーを装備するなど、フルスペックモデルにふさわしい内容に仕上がっている。
軽自動車ベースで300万前後で買える!「スピナポップアップルーフ」305万4920円(展示車両)
ナッツが手掛けるスズキ・エビリイベースの軽キャンピングカー。車体価格も維持費も安い軽自動車ながら、対面ダイネット、フルフラットベッドに加え、ポップアップルーフまで備わっているのがうれしい。上にふたり、下にふたりで寝れるので、家族4人旅もなんのその。もちろん、日常の買い物カーとしても便利だ。
アウトドアズマンの心をつかむトレーラー「ロックウッド フリーダム 1stエディション」 263万3400円(展示車両)
けん引免許不要のトレーラー型テント。全長370cm、全幅220cm、全高142cmのコンパクトボディーで、使用時はテントを広げてセッティングする。テントの開閉は自動で行なえ、キャンプ場に着いてサッと準備することが可能だ。内部にはキャビネット、電熱入りベッドマット、FFヒーターを備えるなど、テントスタイルながらキャンピングカー(トレーラー)そのもの。むしろ、どちらの気分も楽しめるのでお得かも。
番外編:東京キャンピングカーショー2021は、家族でも楽しめる最高のイベントだった!
クルマのイベントと聞くと、どうしてもお父さんが楽しいだけ……のようにも思えてしまうが、東京キャンピングカーショー2021はアウトドアグッズの即売あり、ステージでヒーローショーあり、トランポリンバンジーまであるなど、家族みんなで楽しめるブース&プログラムがいっぱい!
主催の一般社団法人日本RV協会(JRVA)では、全国各地でキャンピングカーの展示イベントを行なっているので、「実際にキャンピングカーを見比べてみたい」「家族で遊びに行きたい」という人は、JRVAのサイトをチェックし、近くのイベントに足を運んでみよう。
キャンピングカーイベント情報が満載|JRVAイベントドットコム :
https://jrva-event.com/