4月から5月にかけては、屋外で過ごすのが最高に気持ち良いシーズン! 新緑の美しさを引き立てるように日差しがさんさんと降り注ぎ、でも暑すぎず、湿度が低めでとても過ごしやすい。それに、なんといっても、蚊がいないのがうれしい。
こんなに快適な条件が揃っている季節だから、日中は積極的に外で過ごすべし! という目標を掲げて目下実行中だが、先日、個人邸のステキな庭を会場に、一風変わった料理が楽しめるイベントがあると聞き、行ってみることにした。
「きらくなさんぽんれすとらん」という不思議な名前のイベントは、ソーラークッカーとロケットストーブを使い、自然のエネルギーをフル活用して料理を作ってみよう、というもの。毎春開催されている「鎌倉路地フェスタ」出展の特別企画だ。主催するのは、伝統工法での心地良い空間づくりを得意とする建築設計事務所「きらくなたてものや」代表の日高保さん。建築士として数々の現場を手掛けるかたわら、持続可能なエネルギーについて学ぶ場を設けるなど、これからのよりよい暮らしとは? という課題に、さまざまな角度から取り組んでいる。
イベントタイトルの「きらくな」についてはわかった。では、「さん=SUN(太陽)」は、というと、ソーラークッキング研究家の西川豊子さんのこと。かれこれ20年以上、太陽熱で調理するソーラークッカーの普及活動のため、あちこち飛び回っているのだとか。「今日は、絶好のソーラークッキング日和!」と西川さんが太鼓判を押す快晴の空のもと、本日のメニューが発表される。パエリア、スパニッシュオムレツ、キャベツとえのき茸のスープ、オリーブとキャベツのサラダ、パン、チョコレートケーキ、ふかし芋……、約2時間で7品も!?