今が食べ頃!「春掘り」の長芋を堪能しよう
長芋は春と秋、年に2回の収穫期があることをご存じでしょうか?長芋には4月から5月に収穫される「春掘り」の長芋と、11月から12月に収穫される「秋掘り」の長芋があります。「秋掘り」の長芋とは「新物」、まさに獲れたての長芋のことです。一方、今まさに収穫時期を迎えている「春掘り」の長芋とは、秋の収穫の時期に掘り起こさず、そのまま越冬した長芋です。寒い冬の乗り越えた「春掘り」の長芋には、甘味や旨みがあり、熟成された美味しさがあります。
長芋は皮ごとホールフードで!
長芋は昔から、中国では「山の薬」、日本では「山のうなぎ」と例えられるほど、さまざまな栄養や効能があるといわれています。なかでも消化を助けるジアスターゼやアミラーゼ、水分バランスを整えるカリウム、長芋に含まれる独特の粘り成分には血糖値を下げる効果などがよく知られていますが、長芋の皮にも、ポリフェノールやβカロテンといった皮にしかない栄養が含まれています。長芋をホールフードして、長芋の栄養もまるごと頂きましょう。※ホールフードとは、野菜などを「まるごと食べる」という意味です。
「春掘り」の長芋は加熱調理がおすすめ!
「春掘り」の長芋のおすすめの食べ方は、生で食べるのはもちろんですが、熟成された甘味やコクを味わう調理法として、焼いたり、蒸したり、炒め物などの加熱調理がおすすめです。これから紹介する「スキレットで作る絶品!長芋のまるごとガーリックステーキ」は、ホクホクとした豊かな味わい、食感が楽しめるおすすめのレシピです。
スキレットで作る「長芋のまるごとガーリックステーキ」
使う材料と道具
スキレット直径20センチ使用
長芋 15cm
にんにく 2~3片
鷹の爪 1本
エリンギ 2本分
クレソン 1束
塩 適宜
ブラックペッパー(粗びき) 適宜
エキストラヴァージンオリーブオイル 大匙2~3
スキレット鍋
トング
竹串
レシピ
①長芋をきれいに洗い、水けを切っておきます。
②ニンニクは薄くスライスし、鷹の爪は種を取り除きます。
③エリンギは食べやすい大きさに切ります。
④クレソンは洗って水けを切り、根本を切り揃えます。
⑤長芋のひげ根を直火で焼きます。
⑥スキレットにオリーブオイルとニンニク、鷹の爪を入れて火をつけます。この時、火は弱火です。
⑦ニンニクの香りが立ち、きつね色になったら、ニンニクは一旦、取り出しておきます。
⑧ ⑦のスキレットの火加減を強めの中火にし、⑤の長芋を全体に焼き色が付くまで焼いていきます。
⑨全体に焼き色が付いたら、火を弱め、軽く塩をし、蓋をして長芋が柔らかくなるまで蒸し焼きにします。だいたい15分~20分くらいが目安です。
⑩長芋に竹串などを刺してスーッと通るくらい柔らかくなったら、火加減を中火にし、エリンギを加え炒め、塩とブラックペッパーで味を整えたら火を止めます。このとき、長芋にも塩とブラックペッパーで味をつけます。
⑪出来上がった長芋の上に、ガーリックを乗せ、クレソンを添えれば出来上がりです。
残った長芋は赤くなっても大丈夫!
長芋を買っても一度には使い切れない。そんな時、長芋が赤く変色してしまった経験はありませんか?これは抗酸化作用のひとつ、ポリフェノールの働きによって酸素や金属に反応して起こる現象で、決して腐っていたり、傷んでいるわけではありません。でも、見た目がよくないですよね。変色を防ぐには、切り口に酢やレモン汁をまんべんなくかける方法があります。この方法は、長芋を調理する時に起こる手の痒み予防にもなります。長芋の扱い方もマスターして「春」と「秋」の旬の長芋の味わい比べを楽しんでみませんか?