缶詰&ダッチオーブンでポルトガル料理が簡単にできる!
夏本番、例年なら海外旅行の計画を立てている方も多い時期ですが、今年はちょっと難しそう。せめて食事だけでも旅行気分を味わおうと、旅先で食べた思い出の料理をいつものおかずと並べています。そんなレシピの中からポルトガルの料理をご紹介。
イタリア料理やフランス料理に比べ、ポルトガル料理は馴染みがないかもしれません。海に囲まれているので魚が豊富で、さらにヨーロッパで一番お米を消費している地域なので、実は日本に住む私たちにも親しみやすい料理がたくさんあります。
ポルトガル人は、日本の土地を初めて踏んだヨーロッパ人でもあります。突然の嵐により、種子島に流れ着いた中国船に乗っていました。これが教科書にも載っている鉄砲伝来です。この偶然の着陸により、日本では鉄砲からカステラまで、様々な文化が発展しました。馴染みのある料理の数々には、そんな背景も。いまある美味しいものも、この船のおかげなんだなーと思えるエピソードです。
今回つくるのは「アサリと豚のアレンテージョ風」。アサリの出汁を吸った豚肉とじゃがいもがたまらない美味しさ。日本では海のものと山のものが一緒になる料理がなかなかありませんが、これがとっても合うので是非食べてほしい!毎日の食事作りに疲れ気味の方も多いでしょうから、手間を出来るだけ省いたレシピにしました。缶詰を使い、材料を重ねて煮るだけ出来上がります。
材料
豚肩ロース肉(カレー用くらいにカットしたもの) 約500g
塩 小さじ1(5g)
オリーブオイル 大さじ1
ニンニク ひとかけ
ジャガイモ 中3個
ミニトマト 1パック
白ワイン 100cc
あさり水煮缶 1缶
作り方
豚肉をポリ袋に入れ、塩をよく揉みこむ
スキレットにオリーブオイルを入れたら、ほかの材料もすべて入れる
蓋をして煮込む。たまに蓋を開けて様子を見ながら、弱火~中火で火を調整する。
ジャガイモに串をさしてみて、すっと通れば完成です。味見をして、もし濃くなっていたら水を足してください。
器に盛って召し上がれ。パクチー好きな方は、パセリの代わりにパクチーで!
あさり缶を使うことで、旨味たっぷり。白いご飯にかけて食べても美味しいです。ご飯を炊くのさえ面倒な時は、パンを一緒に用意してスープにつけながらどうぞ。これだけで、立派な一食になります。
撮影/西山輝彦 https://www.plog.tokyo/blog