メスティン「+α」カスタマイズ術vol.3 〜レザーミトンをつくろう!〜
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    2021.07.11

    メスティン「+α」カスタマイズ術vol.3 〜レザーミトンをつくろう!〜


    今やソロキャンパーの標準装備になりつつあるtrangiaのメスティン。これを「もっとシステマチックに、そして自分らしくカスタマイズしないなあ…」と思いませんか?

    今回は、ハセベ式「メスティン+αカスタマイズ術」第一弾の木製トレイ、第二弾のカッティングシートにつづき、グローブ不要でメスティンが使えるレザーミトンののつくりかたを紹介します。

    メスティン専用レザーミトンって何?

    メスティンはアルミ製なので、調理中や調理後などにすぐに熱くなる。グローブを使わずにささっと熱い部分が持てるのがこのレザーミトンのいいところ。これはかなり使い勝手がいい!

    グリップを掴むときはグリップをしっかりと挟めるのでしっかりと持てる。

    ミトンを開けば蓋を開けるのもお手のもの!

    ミニカラビナを付けられるようにハトメがこのレザーミトンのポイント。

    「メスティン用」だけに、メスティンの中にスッキリ収めることができるのだ!

    材料

    ・レザー 18cm×10cm×厚さ1.2〜2mm程度
    ・ハトメ 内径10mm 

    <補足>
    ・レザーは上記サイズがあればいいので、革の端切れコーナーなどで安価に購入できます。
    ・ハトメは自分の好みのサイズでも大丈夫だが、それに合わせたハトメ打ち具やハトメ抜きが必要。

    道具 / 消耗品

    道具は、次の通りです。(写真の番号に合わせて表記)

    ①カッターマット※代わりに段ボールなどでもOK
    ②ハトメ打ち具(打皿・打棒) ハトメ内径10mm用
    ③ハトメ抜き(穴あけポンチ) ハトメ内径10mm用
    ④木槌 ハトメ打ち具を叩くためのもの
    ⑤ゴム板 ハトメ抜きを使う時に使用
    ⑥定規
    ⑦鉛筆
    ⑧カッター大
    ⑨へり研き 革の断面を磨くためのもの ※代わりに布などでもOK
    ⑩トコフィニッシュ 革の断面を処理するためのもの ※代わりに水のりでもOK
    ※②③は100円均一などでも違うタイプで購入可能

    作り方

    材料と道具がわかったところで、早速つくってみましょう!作り方はとっても簡単ですが、D.I.Yが苦手な方でも挑戦しやすいようになるべく細かく紹介していきます。もちろん、もっとこうした方が作りやすい!などあるかたは自由につくってみてください。

    1:レザーを切り出す

    最初に、レザーを切り出していきます。作業工程は次の3ステップになります。

    ①線を引く
    メスティン本体の上部を下にして、裏面を上に置いたレザーの上に置き、鉛筆で型をとる。

    同じ作業で他社製のメスティンにフィットするミトンもつくれます。

    ②カットする
    鉛筆で引いた線をカッターで切り出す。この時、線の内側をカットするのがポイント。

    カッター作業が苦手な人は、始めに四角く切ってしまうと作業がしやすい。

    ③さらに半分に切る
    カッターで切り出したレザーを横長に置き、ちょうど半分に線を引き、カッターで切る。

    多少のズレは”味”としてしまっても大丈夫!

    2:ハトメをとりつける

    レザーミトンのポイントになるハトメのつけ方は、穴を空ける場所を決める、穴を空ける、ハトメをつけるの3ステップです。

    ①ハトメの位置を決める
    カットしたレザーを写真の様に置き、右上の角のどの辺にハトメをつけたいかを決める。
    決めたらハトメを押しつけて、穴を空けるための印をつける。

    位置決めは、ハトメの縁の部分とレザーの残し具合に注意。

    ②ハトメ用の穴を空ける
    レザーの裏面同士が合わさる様に重ねて、ハトメ抜きで印を付けた場所を2枚一緒に穴を空ける。

    2枚のレザーがズレないように慎重に!

    穴が空いた状態。

    ③ハトメを取り付ける
    ハトメ打ち具を使って、レザー2枚を重ねたままハトメをとめる。
    このときレザーがズレないように注意する。

    ハトメの止め方は器具によって違うので注意。

    機能的にはもうこれで完成です。

    3:レザーの切り口を処理する

    ①トコフィニッシュをカット面に塗る
    レザーのカット面に、トコフィニッシュを指で薄く塗り込む。

    たくさん塗りすぎると、液体がたれてレザー表面が汚くなるので注意。

    ②みがく
    へり磨きで艶が出るまで擦る。

    優しく、たくさん擦るのがポイント。

    これが磨き終わった状態。レザーのケバケバ感が無くなっている。

    ここまでの作業ができたら完成!
    作りかたが分かれば簡単なので、仲間の分もつくってプレゼントしてみませんか?

    私が書きました!
    アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター
    長谷部雅一
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    1977年4月5日生まれ。有限会社ビーネイチャー取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊なネイチャー系会社の役員。仕事の範囲は広く、プロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

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