サイクリストが考案した、フィット感良好の手作りマスク
「Tシャツを使って自分でマスクを作る型紙ができました。これ、めっちゃ簡単だけど、フィット感は最高だし、困っている人も多いから拡散してください!」と自転車仲間であり、Pep cycles代表の海老根拓さんからメッセージが届いた。早速、そのページにアクセスし、おしゃれなグラフィックの型紙と作り方をプリントアウトした。
型紙は、ここからダウンロード
http://resistant.jp/app-def/S-102/wordpress_web/2020/04/22/myom/
(提供元:RESISTANT)
必要な道具は、ハサミ、クリップ、テープ、色鉛筆だけ
自宅にプリンターがあれば、型紙を2枚プリントアウトする。型紙は大人用なので、子供用を作る場合は、出力する際に縮小する。プリンターがない方は、セブンイレブンのコピー機に必要なコードを入力する。ダウンロード方法は、上のURLを参考に。
使うもの
・型紙 2枚
・Tシャツ
・テープ
・色鉛筆(生地に切り取り線を描く)
・クリップ 2個
・作り方のPDFもプリントしておくと便利
たったこれだけ! 売り切れが続くゴムヒモや、縫製するためのミシンも必要ないから、プリンターさえあれば、外に買い物に行くことなく、自宅に居ながらにしてマスクを作れるのだ。
着なくなったTシャツがあっという間にマスクに変身!
初めてでも15分。簡単でしかもフィット感がいい!
実際に作ってみて思ったのは、とても簡単であること。ゆっくりやって約15分。生地は、きれいに切るよう注意したが、目立つ部分は内側に隠れるので、あまり気にしなくてよさそうだ。実際につけてみると、柔らかくて付け心地がいい。耳にかかる部分も柔らかいし、適度に伸びるからすぐ馴染む。折り返した部分も、そう簡単にはズレてこない。口の部分は、Tシャツ2枚分の生地がカバーしているから、飛沫を防ぐには十分な効果を期待できる。型紙の秀逸さに驚かされた。
メッセンジャーバッグ作りの技術が生きていた
今回使った型紙は、東京にあるメッセンジャーバッグのガレージブランド「RESISTANT」が提供している。型紙を作った木村信一さんは、世界的に評価されるバッグをハンドメイドするバッグビルダー。ではなぜ、マスクの型紙を作ったのか?
「マスクは品切れが続き、手作りするにも材料が売り切れている。しかも、手作りマスクはミシンやそれを使う技術がいる。小学生が、塗り絵をするような感覚でマスクが作れないものか、考えたんです。身近な材料で誰にでもできる方法はないかって。Tシャツを使ったのは、横方向に伸縮性がある素材なので、細く切ると丸まり、それが耳にかけるストラップに丁度いいことを発見したから。スケッチを描いては実験し、できあがったものを友人である海老根さんにグラフィック化してもらいました。じつは、折り返しの部分はメッセンジャーバッグ作りのノウハウが隠されているんです」
これは東京から世界へ発信するムーブメントだ
「自宅で過ごす時間に、親子で楽しみながら作ってほしいですね。生地が厚い素材、軽い素材なんかを好みで使い分けるのも楽しいですよ。柔らかい生地で作れば、長時間していても楽ですから。MYOM、ぜひ試してください!」
木村さんは、この型紙を使ってマスクを作ることをひとつのムーブメントにしようと目論み、「MAKE YOUR OWN MASK」=「MYOM(ミョム)」と名付けた。意味は、「自分のマスクは自分で作ろう」。
最初に賛同したのが、都会を縫うように走り、荷物を運ぶメッセンジャーやOB(元メッセンジャー)たちだった。それは、発起人が彼らが使うプロの道具を作るバッグビルダーの木村さんだから。普段から絆の強い彼らが発信するストリートカルチャーは、各国の都市で生まれては、主にアンダーグラウンドな世界で広まっている。MYOMは、東京のメッセンジャーが世界へ発信するメジャーなムーブメントになるか? 今後が楽しみだ。
協力
RESISTANT
http://www.resistant.jp/
Pep cycles
https://pepcycles.com/