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    2020.04.26

    型紙が無料ダウンロードできる!Tシャツを使った簡単手作りマスク

    私が書きました!
    自転車ライター
    山本修二
    1963年東京生まれ、名古屋在住。自転車が得意なフリーランスライターとして、本誌を中心に25年以上東京で活動。2015年に名古屋へ移住し、スポーツバイクの輸入代理店に勤務。2019年12月に再びフリーランスとなり、アウトドア遊びのパラダイス=名古屋から、ディープな情報をお届けします。著書『スポーツ自転車でまた走ろう』(技術評論社) http://yamabon.jp

    サイクリストが考案した、フィット感良好の手作りマスク 

    Tシャツで簡単に作れるマスクの型紙が無料ダウンロードできると聞き、早速、作ってみた!

    「Tシャツを使って自分でマスクを作る型紙ができました。これ、めっちゃ簡単だけど、フィット感は最高だし、困っている人も多いから拡散してください!」と自転車仲間であり、Pep cycles代表の海老根拓さんからメッセージが届いた。早速、そのページにアクセスし、おしゃれなグラフィックの型紙と作り方をプリントアウトした。

    型紙は、ここからダウンロード

    http://resistant.jp/app-def/S-102/wordpress_web/2020/04/22/myom/

    (提供元:RESISTANT)

    提供されている型紙をプリントする。A4サイズの用紙に合わせた型紙なので家庭のプリンターで大丈夫

    必要な道具は、ハサミ、クリップ、テープ、色鉛筆だけ

    自宅にプリンターがあれば、型紙を2枚プリントアウトする。型紙は大人用なので、子供用を作る場合は、出力する際に縮小する。プリンターがない方は、セブンイレブンのコピー機に必要なコードを入力する。ダウンロード方法は、上のURLを参考に。

    使うもの

    ・型紙 2枚
    ・Tシャツ
    ・テープ
    ・色鉛筆(生地に切り取り線を描く)
    ・クリップ 2個
    ・作り方のPDFもプリントしておくと便利

    マスクを作るために使ったものはこれだけ。プリンターの調子が悪く型紙が色鮮やかなストライプ柄になっているが、ほんとうはグレーです。失礼!

    たったこれだけ! 売り切れが続くゴムヒモや、縫製するためのミシンも必要ないから、プリンターさえあれば、外に買い物に行くことなく、自宅に居ながらにしてマスクを作れるのだ。

    着なくなったTシャツがあっという間にマスクに変身!

    2枚の型紙を重ねて「Line1」の点線で山折りにする

    型紙2枚を重ねたまま外側の線に沿ってハサミでカットする

    「Line1」の線を中心に左右対称になるように2枚を合わせて、テープで貼る。裏側も

    「Line2」の点線を山折りに

    左右にある楕円形の部分を切り抜けば早くも型紙が完成!

    Tシャツの上に型紙をあて、少し大きめにカットする。Tシャツ1枚で、マスク4枚ほどの生地が取れそうだ

    型紙で生地を挟んで二つ折りにする。重ねた型紙と生地がずれないようにクリップで留める。型紙の外側を色鉛筆でトレースしておくと便利。今回は、黒いシャツだったので、線が目立たないため省いた

    型紙の外側、続いて丸い部分をカットする。切れたら型紙を外す

    切り終わった状態。丸い穴の部分が難しかった

    カットした生地の下の2本を内側に折り返す

    上の部分を折り返す

    これで完成! 穴の部分を耳にかけて使う

    初めてでも15分。簡単でしかもフィット感がいい!

    実際に作ってみて思ったのは、とても簡単であること。ゆっくりやって約15分。生地は、きれいに切るよう注意したが、目立つ部分は内側に隠れるので、あまり気にしなくてよさそうだ。実際につけてみると、柔らかくて付け心地がいい。耳にかかる部分も柔らかいし、適度に伸びるからすぐ馴染む。折り返した部分も、そう簡単にはズレてこない。口の部分は、Tシャツ2枚分の生地がカバーしているから、飛沫を防ぐには十分な効果を期待できる。型紙の秀逸さに驚かされた。

    メッセンジャーバッグ作りの技術が生きていた

    今回使った型紙は、東京にあるメッセンジャーバッグのガレージブランド「RESISTANT」が提供している。型紙を作った木村信一さんは、世界的に評価されるバッグをハンドメイドするバッグビルダー。ではなぜ、マスクの型紙を作ったのか?

    「マスクは品切れが続き、手作りするにも材料が売り切れている。しかも、手作りマスクはミシンやそれを使う技術がいる。小学生が、塗り絵をするような感覚でマスクが作れないものか、考えたんです。身近な材料で誰にでもできる方法はないかって。Tシャツを使ったのは、横方向に伸縮性がある素材なので、細く切ると丸まり、それが耳にかけるストラップに丁度いいことを発見したから。スケッチを描いては実験し、できあがったものを友人である海老根さんにグラフィック化してもらいました。じつは、折り返しの部分はメッセンジャーバッグ作りのノウハウが隠されているんです」

    これは東京から世界へ発信するムーブメントだ

    「自宅で過ごす時間に、親子で楽しみながら作ってほしいですね。生地が厚い素材、軽い素材なんかを好みで使い分けるのも楽しいですよ。柔らかい生地で作れば、長時間していても楽ですから。MYOM、ぜひ試してください!」

    木村さんは、この型紙を使ってマスクを作ることをひとつのムーブメントにしようと目論み、「MAKE YOUR OWN MASK」=「MYOM(ミョム)」と名付けた。意味は、「自分のマスクは自分で作ろう」。

    最初に賛同したのが、都会を縫うように走り、荷物を運ぶメッセンジャーやOB(元メッセンジャー)たちだった。それは、発起人が彼らが使うプロの道具を作るバッグビルダーの木村さんだから。普段から絆の強い彼らが発信するストリートカルチャーは、各国の都市で生まれては、主にアンダーグラウンドな世界で広まっている。MYOMは、東京のメッセンジャーが世界へ発信するメジャーなムーブメントになるか? 今後が楽しみだ。

    協力

    RESISTANT 
     http://www.resistant.jp/

    Pep cycles
    https://pepcycles.com/

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