いよいよ夏本番に突入しましたね。私は長野県白馬村・小谷村で開催されたOMM LITEに参加してきました!
OMMとは
OMM(Original Mountain Marathon)とは1968年にイギリスで始まった「山の総合力」が試される山岳レース。ナビゲーション力、セルフ・エマージェンシー力、野営技術など、全てのマウンテン・スキルが必要です。過酷な環境下の中、自身の経験や体力によって適切な判断が求められます。
OMM LITEは初心者でも参加しやすく、競技後はゆったりとキャンプでリラックスできるイベントで、本戦(OMM JAPAN)に参加するための経験とスキルを身につけるためにも良い機会でもあります。
私は2016年OMM LITE、2017年OMM JAPAN以来の久々の参戦ということで、少しドキドキしながら会場に向かいました。
コロナ禍で安全にイベントを開催
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受付の様子。グループの代表者が健康チェックシートを提出し、ポイントを記録するためのコントロールを受け取ります。
以前とは大きく変わったコロナ禍での開催。
・受付場所や会場内でのアルコール手指消毒、マスクの着用
・健康チェックシートの提出
・得点リストのスタート直前配布から事前配布に変更
・一斉スタートからグループで分けてのウェーブスタートに変更
・スタート前に検温
などの感染対策をしっかりしており、安心して参加できました。
基本的なルール
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地図と2日間の得点リスト。
1チーム 2〜5人で組み、フィールドに設置されたチェックポイントを地図とコンパスのみでルートを決め、制限時間内にまわるロゲイニング(ROGAINING)形式のレースです。もちろんGPSの使用は禁止!
チェックポイントの得点は2日間でそれぞれ違うので、どこを狙いに行くかチームでプランを練ります。制限時間は1日目5時間、2日目4時間で、制限時間を越えると1分につき5ポイント減点されてしまうので注意!2日間を通して、高得点を獲得したチームが勝ちです。
装備について
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個人が必ず持たなければならない装備品。
・リュックサック
・フード付き防水ジャケット
・防水パンツ
・ライト、電池
・ホイッスル、コンパス
・ファーストエイドキット
・袋状のエマージェンシーシート
・非常食
・ウォーターボトル
・地図
安全に参加するために、以上のものは必ず持たなければならない装備です。他にも私は日焼け止め、除菌スプレー、虫除けスプレー、筆記用具なども携帯しました。
服装について
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日除けや、体温調節に役立つシャツはお気に入り。マスクには紐をつけて、着脱がしやすいように。
山中での行動に適したウェアや、シューズも必須です。
DAY1
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スタート前。準備万端! おそろいのキャップは原さんが一つ一つ手刺繍している「晴れ間がのぞく」のもの。
私のバディは同じく東京の高尾在住の山刺繍作家、原 藍子さん。当日の朝に到着した私たちは受付を済ませ、準備を整えたら作戦会議。普段ハイキングをメインに活動してるいるので基本は歩きで「安全にケガなく制限時間内に帰ってくる」を目標としました。もちろん走るとより多くの得点を獲得することができるのですが、無理なくゆるりと楽しむのが私たちらしさ。
今回はグループごとのスタートで、私たちは4番目。
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グループによって出発時間が異なります。
検温をして、いざ出発です。
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全員が検温チェック。
まずはゴンドラに乗り込んで、上にあるポイントを取りに行くことに。
割と簡単にとれるポイントではありますが、このゴンドラの往復に時間がとられるので、次に向かう先や行動範囲をどうするかも考えながら向かいます。
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早速1つ目ゲット!
チェックポイントの目印は、白とオレンジのフラッグ。見つけたらコントロールを差し込み、ピッと音がなればチェック完了! 茂みに隠れているものもあるので、注意深く辺りを探します。
OMM LITEはレース中もお店やコンビニに立ち寄り、食料や水分補給ができます。熱中症にならないためにも、こまめな水分補給は大事ですね。
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すかさずコーヒーブレイク。北アルプスの絶景にうっとり。
長野オリンピックで使われたジャンプ台の近くにもポイントがあったので記念撮影。このように、白馬の観光スポットも同時に楽しめるのがOMM LITEの魅力です。
1日目の最後は川の対岸にあるポイントを渡渉して取りに。30度Cを優に超える猛暑日だったので、冷たい水の中にジャブジャブと入っていくのはとても気持ちよかったです。
気持ち良すぎてのんびりしてしまった結果、制限時間内に戻ることが厳しいことに気がつき……。スタート前は走らずに行こう!と言っていたにもかかわらず、減点されたくないのでゴールまでひたすら走りました。
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先導を切る原さん。私はヒィヒィ言いながら、体力のなさを痛感。
コースを間違えられないプレッシャーの中、最短ルートで辿り着くことができ、なんとか約9分のタイムオーバーでゴール。45ポイントの減点です(とほほ……涙)。
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ゴールのチェックをしてもらい、スコアを受け取ります。
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1日目の結果。減点は悔しい。この失敗を2日目に活かすため反省会と作戦会議をしました。
キャンプサイトでのんびりとした時間を
競技を終えたら近くの温泉で汗を流し、夜はまったりと過ごしました。広々としたキャンプサイトはとても心地よく、出場者の家族や友人も一緒に楽しむことができます。オートキャンプでの利用や、近隣の宿泊施設に泊まることも可能。
また、さまざまなアウトドア・ブランドの出店もあり、見て回るだけでもワクワクしますね。
原さんはハイカートラッシュの靴下をお買い上げ。
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接客をしてくれているのは、この靴下を制作している河戸良佑さん。アメリカのロングトレイルを歩いた経験から作られた、ハイカーのための靴下です。
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ハイカートラッシュの靴下は私も愛用中。
DAY2
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出場者は朝のお弁当をいただき、スタートに備えます。体に優しい和食テイスト。
2日目は1日目と順番が入れ替わり、1番最初のスタート。
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気合い十分に行ってきます!
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休憩中プランを再確認。完璧なタイムキーパー原さん。
実は1日目の序盤に道迷いをして、随分とタイムロスをしてしまった私たち。でもそのおかげで距離感と自分たちの歩くスピード感がつかめて、地形や周りをよく見る意識ができるようになりました。
普段GPSを使っていると現在地を把握することは簡単ですが、レース中はもちろん使用禁止なので、うっかり行きすぎてしまったり、逆に思ったよりも進んでいなかったりすることも。地図を見ながら「今自分がどこにいるか」を見落とさないことがポイントです。
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森の中を抜けた方が近いかも?とコンパスで方向を確認して突入。
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道なき道でしたが、ちゃんと目的の場所まで抜けることができました。
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今ここだよね?と頻繁に確認しあう。
そして制限時間内に無事ゴール!
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2日間思い切り楽しむことができて、満面の笑み!
果たして今回の成績は!?
1日目は45ポイント減点され185ポイントでしたが、2日目 は310ポイントとしっかりスコアを伸ばすことができました! プランニング通り、むしろそれ以上の成果を出すことができたので大満足(ちなみに1位のチームは2日間で1320ポイント獲得されていました!すごい!!)。
この次は本戦(OMM JAPAN)に出場したいと意気込んでおります。
今後のOMM開催予定
日本では今年8年目となるOMM JAPANが秋に開催を予定しています。
2021年10月9日、10日 OMM LITE/BIKE YOGO
2021年11月13日、14日 OMM JAPAN MOTOSUKO
現在エントリーも受付中なので、イベントページをチェックしてみてくださいね。
OMM公式ホームページ https://theomm.jp/
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