朝までぐっすり眠れる、アンダーブランケットの底力
スノーキャンプで暖かく眠るには、マットを何枚も重ねたり、コットを使ったりすることで地面からの冷えを遮断するのが定石だ。ところが「一番暖かいのはハンモックです」と断言するのはDDハンモックス ジャパンの谷藤社長。
ハンモックで暖かく眠るにはハンモックの背中側にふかふかのアンダーブランケットを装着して空気の層を生み出すことにある。
通常、寝袋の背中側は体重によって中綿がつぶれ、暖かな空気の層が薄くなってしまう。これが冷えの原因。アンダーブランケットは寝袋のつぶれたロフトをカバーするので、マットやコットよりも効果的だというのだ。
理屈はわかるが、フィールドでそううまく過ごせるものだろうか?
実際にキャンプ場へ出かけ、ハンモック+アンダーブランケットで本当に暖かく眠れるか体験してみた。
RV Resort 猪苗代湖モビレージ
福島県会津若松市湊町大字赤井字笹山原408
http://www.inawashiroko-mv.com
2017年にオープン50年を迎えた老舗キャンプ場。地元はもちろん、首都圏や新潟から雪を楽しみにキャンパーが訪れる人気の施設で、この日もキャンピング・トレーラーや薪ストーブをインストールしたコットンテントなど、思い思いに寒さ対策を施した人たちの姿が点在していた。
昼はスノーボードやスノーシューを楽しみ、夜は林間サイトで2泊することに決定。
初日は日中7℃、夜は-5℃と気温高めなので、DDフロントライン ハンモック(1万2000円)にDDアンダーブランケット(1万4800円 いずれも【問】DDハンモックス ジャパン)を装着。
DDアンダーブランケットにはストレッチコード付きのミニカラビナが8個とループが2カ所、ハンモック側面には4カ所にループが付いている。ミニカラビナでハンモックのループにセットするという仕様で、テクニックは不要だ。
ところが、ハンモックのループに、アンダーブランケットのミニカラビナを引っかけるだけではコードが長すぎて、アンダーブランケットがダラリと地面に着く。
ハンモックのループにミニカラビナごとストレッチコードを通してから、アンダーブランケット側のループにカラビナを引っかける。これでちょうどいい長さになる。
あとは、4カ所あるドローコードを引き、ハンモックにフィットさせれば準備完了。